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タフチェグラフチェ|マケドニア料理


ドライトマトと豆のオーブン焼き

バルカン半島の中央部にあるマケドニアは、ギリシャ、ブルガリアの一部とともに、アレキサンダー(アレキサンドロス)大王を生んだ古代マケドニア王国に位置する国です。

ただし、国連でかつて「マケドニア旧ユーゴスラビア共和国」と正式総称されていたことから察せられるように、現在のマケドニア共和国は、ギリシャ系ではなく、スラブ系民族の多い国。ギリシャ人にとっては好ましくないであろうそのいきさつは、wikipediaのマケドニアのページをお読みください。

料理の方はスラブ民族、そして、かつての支配者オスマントルコ系の料理も浸透しています。ドライトマトと白いんげん豆をクミンやパプリカで味付けして土鍋(またはダッチオーブン)に入れオーブン焼きした、このマケドニアの名物料理タフチェグラフチェも、ギリシャ料理とは一線を画します。

tavceは、おそらくトルコ語のtavaが語源で、オーブン焼きまたは鍋焼きの意味。gravceは、マケドニア語で豆を意味するgravの変形だそうです。同様の料理は、近隣のブルガリアや同じ旧ユーゴスラビアだったセルビアなど周辺国でも見られます。

ドライトマトのコク味がおいしく、肉を使わなくてもしっかりおなかにたまる、ヘルシーな料理でもあります。先日、女性だけの持ち寄りパーティーに持参したら、とても好評でした(笑)。

現地では豆が焦げつくくらいもっと長時間オーブンで焼くのですが、下記のレシピでは短めにしました。お好みで様子を見ながら焼き時間を長くしてみてください。

以下はタフチェグラフチェ(グラフチェ・ナ・タフチェ)の作り方動画です。参考になさってみてください。

マケドニア料理について詳細

タフチェグラフチェ Tavce Gravce レシピ
【材料】
白いんげん豆 400g ゆでたもの。缶詰でもよい
たまねぎ 1個 みじん切り
にんにく 2かけ みじん切り
ドライトマト カップ半(なければ生トマトでもよい)
月桂樹の葉 1~2枚
パプリカ粉 大さじ1
クミン 小さじ1 粉状のもの
ミント 大さじ1
塩 少々
黒こしょう 少々
植物油 適量
水 適量

【作り方】

1.鍋に白いんげん豆、たまねぎ、月桂樹の葉、ひたひたの水を入れて時々かき回しながら、豆が煮崩れるくらいまで30分以上中火で煮込む(途中、水を足す)。
2.別の鍋に紅花油をしき、熱したらにんにく、ミント、パプリカ粉、クミン、塩を入れて香りだつまで炒める。
3.2の鍋に、1の白いんげん豆、ドライトマトを加えて混ぜる。
4.3を耐熱皿、もしくはダッチオーブンに入れ、200度のオーブンで45分焼く。
5.4をオーブンから取り出して、できあがり。ピタパンと一緒にいただく。


【ご注意】上記レシピとyoutubeの参照動画に登場するレシピは、材料や手順が違うことがあります。

profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki

e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長。

雑誌記者、企業のWEBディレクターを経て2000年にサイト「世界の料理 総合情報サイトe-food.jp」を創設。以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどとして、食で日本と世界を相互につなぐ社会貢献を目指して活動。
プロフィール詳細

著作:「しらべよう!世界の料理」全7巻(ポプラ社 2017)
「日本の洋食 ~洋食から紐解く日本の歴史と文化」(ミネルヴァ書房 2018)


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