バチカン市国(ヴァチカン市国)
State of the City of Vatican |
ヨーロッパ
食事のタブーがほどんとない、カトリックの総本山
イタリアのローマ市内にある、世界最小の国家バチカン市国。ローマ教皇(現在はベネディクト16世)が暮らすカトリック教の総本山であり、皇居の約3分の1の土地に住む1000人弱の”国民”のほとんどは、枢機卿や司祭、修道女などの聖職者です。バチカンは国土こそ極小なものの、イタリアをはじめ、南米やヨーロッパにおよそ10億人という潜在的な国民=カトリック信者を擁し、歴史的にも政治的にも大きな影響力を持つ国家といえます。 |
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さて、ではバチカンに暮らす枢機卿や司祭、修道女の方々はどんな食事を召し上がっているのでしょう。
世界には、食事について戒律を持つ宗教が少なくありません。たとえば、豚肉を食べず、決まった月に断食(ラマダン)を行うイスラム教や、お祈りをささげたコッシャーの食事しか食べないユダヤ教、また、牛肉を食べないヒンドゥー教などなど。
カトリック教にもかつては食物の戒律がありました。ところが1962年から65年にかけて行われた第2回バチカン公会議で、カトリック教はその姿勢を大きく転換させ、現在では食事に関するタブーがほとんどなくなりました(さすが、美食の国イタリアに根づいた宗教だけのことはある!)。
つまり、世界の各地に住む神父様や修道女の方々は、その土地の料理とお酒を飲食し、バチカンなら、さしずめイタリア料理やワインを食していると考えられます。バチカン美術館の地下には、旅行者がバチカン国内で食事できる数少ない食堂があり、焼きたてのピッツァが食べられます。ローマ教皇庁の御用達の焼き窯は、ローマにあるバンコッティ社製のものです。
もしくは、教皇ベネディクト16世は、故郷の南ドイツ・バイエルンの名物料理である白いソーセージ(ヴァイスヴルスト)などもたまには召し上がっているかも?
もちろん、キリストの血肉といわれるパンとワインは、今も昔もカトリックの聖体拝領=ミサに欠かせない食物。ミサにはたねのないパンを使用し、ワインはミサ用ワインを用います。1888年のバチカン博覧会で金賞を受賞した"ヴィノ・デ・ミサ"(Vino de Misa)というワインは、歴代のローマ教皇が使用してきたもので、「ローマ法王庁の紋章である三王冠と天国の鍵を、ラベルに使用することを許された唯一のワイン」。グルナッシュとカリニャン品種のぶどうを使った甘い味わいで、現在60ヶ国の教会や修道院で用いられており、もちろんカトリック教徒でなくても購入可能です。
ただ、ミサには普通の市販のワインを使うこともあります。トスカーナ州キャンティ地方のロピアーノ修道院で作られている完全有機栽培のワイン"キャンティ・ロピアーノ"なども、バチカン御用達のワイン。ちなみに、ベネディクト16世の好みはドイツ・ワインだそうです。
ところで、カトリックの数少ない食事の決まりごととして、年間2回だけ断食があります。それは、灰の水曜日(マルディグラ=英語でFat Tuesday〜肥沃な火曜日の翌日。マルディグラの日は謝肉祭〜カーニバルで、大いに肉食する) と、イースター前の金曜日(キリストが亡くなった日)。そのほか、クリスマスには肉の代わりに川魚の鯉を食べるチェコやポーランドなど、昔の戒律が土地の風習として残っている地域もあります。
■参考文献
国マニア 吉田一郎著(交通新聞社)
※上記の解説は逐次、更新します。
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バチカン
| 面積 |
0.44km2 |
| 人口 |
約921人 |
| 首都 |
なし |
| 住民 |
カトリック教会の聖職者(主に男性) |
| 言語 |
ラテン語(公用語) |
| 宗教 |
キリスト教(カトリック) |
| 建国 |
1929年2月11日(ラテラノ条約締結)
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英語版地図
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