マサラ・ドーサの発祥地
南インド・カルナタカ州の沿岸近くにあるウドゥピは、クリシュナ神を祭った寺院で名高い小さな門前町。しかし、ムンバイなどインドの大都市やアメリカなどにもウドゥピ料理の専門レストランがあるほど、料理ではその名を知らしめています。
↑マサラ・ドーサ
ウドゥピ料理は、13世紀のヒンドゥー教の聖人スリ・マドヴァチャルヤ(Madhvacharya)と8人の弟子たちにより、このクリシュナ寺院を中心にした僧院から誕生した、南インドの純菜食(ピュア・べジ)。ウドゥピは、南インド料理の代表的な料理マサラ・ドーサの発祥地ともいわれ、その料理は、たまねぎとにんにくは禁止されているものの、穀物や豆、野菜、果物を使ったバラエティなものです。
ココナツやココナツオイルをベースに、かぼちゃやひょうたんの実入りのサンバル(スープ)や辛いスープのサール(タミル料理のラッサムに相当)、マンゴーピクルスをはじめ、土地の特産であるジャックフルーツ、さといもの葉、青バナナなどを使った料理が特徴的。
なおインドでは、ウドゥピ=純菜食のイメージなのですが、僧院の人々や巡礼者は菜食料理を食べるものの、実は、アラビア海でとれる新鮮な魚を食べるノン・ベジの住民も多いようです。
↑ゴアのウドゥピ料理レストラン(Hotelはインドではレストランを指すことも)。