タミル料理

タミル・ナドゥ

南インドを代表する料理の数々

タミル・ナドゥ州は、1968年までマドラス州と呼ばれていました。ドラヴィダ系のタミル語を話すタミル人が人口の大半を占めています。タミルの料理は、スリランカやシンガポールに多く暮らすタミル系住民にも、その系統が受け継がれています。

タミル料理の基本は米食で、レンズ豆や他の豆類をはじめ、カレーリーフ、マスタードシード、コリアンダー、しょうが、にんにく、タマリンドなどを多用します。非菜食、菜食ともメニューは豊富。またタミルの人々は、床にすわって、バナナの葉の上に乗せた料理を右手で混ぜながら食べるという伝統的な食事スタイルを、何世紀も前から守ってきました。


↑タミルの朝食の定番、ワダ

タミルの代表的料理といえば、ドーサやラッサム、イドゥリー、サンバルなど。他に南部マドゥライの非菜食料理、インド最南端コモリン岬のあるカニャクマリの魚カレー、西部コングナドゥの肉団子コラ・ウルンダイなど、地方料理もいろいろあります。南インドの朝食の定番で、豆粉で作ったドーナツのようなワダも、タミル発祥といわれる料理のひとつです。

筆者
青木 ゆり子

e-food.jp代表、郷土料理研究家、コラムニスト、内閣官房「東京2020ホストタウン事業」食文化アドバイザー、NHKラジオ第1番組「ちきゅうラジオ」料理ナビゲーター、全日本司厨士協会会員 調理師、女子栄養大学認定・食生活指導士。

主な著書:図鑑NEOまどあけずかん「せかいのりょうり」(小学館 2021)、「世界の郷土料理事典」(誠文堂新光社 2020)、「しらべよう!世界の料理」全7巻(図書館選定図書・ポプラ社 2017)

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