オリッサ料理

オリッサ

魚介や野菜を使った繊細なスパイスの味

ベンガル湾に面した東インドのオリッサ州は、かつてはサイクロンや干ばつに悩まされた貧困地域でしたが、今では豊富な天然資源の開発で一躍、注目を浴びています。


↑ジャガンナート寺院のかぼちゃと野菜のカレー

オリッサの料理は、魚やカニ、エビといったベンガル湾でとれる魚介を使った、インドでは珍しく繊細なスパイスの味が特徴的。マスタードオイルをよく使います。ベジタリアンは少ないものの、鶏肉や羊肉はあまり消費されず、レンズ豆や野菜が好まれます。ヒンドゥー教最高位のブラーミンはにんにく、たまねぎは食べません。オリッサの典型的な食事は、メインコース、デザートで構成され、朝食ではパラータやロティといったパンを食べますが、昼や夕食は米食が中心です。

オリッサ料理は種類がなかなか豊富で、お隣ベンガルの名物料理も、実はオリッサ人のシェフが伝えたものだったというケースも少なくないとか。彼らは甘いものが大好きで、牛乳やカッテージチーズ、ココナツ、お米、小麦粉を使ったお菓子がたくさんあります。

ベンガル湾沿岸にある街プリーには、世界的にも有名なヒンドゥー四大聖地のひとつジャガンナート寺院があります。寺院内の台所では、毎日訪れる1万人以上の巡礼者や僧侶のために、1000人の料理人が、700以上の窯を使って料理を作るそう。寺院で出される食事は、もちろん卵も含まない精進料理の菜食です。オリッサ特有のかぼちゃと野菜のカレーや、マイルドな豆、野菜カレーなどを提供しています。

他に、オリッサの代表的な料理は、スパイシーなじゃがいものカレーのアルドゥム、スパイス入りのヨーグルトを和えた揚げたオクラのダヒ・ビンディ、レンズ豆粉の団子に青とうがらし、たまねぎ、にんにくを和えたバディ・チュラなどです。


profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki

e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長。

2000年にサイト「世界の料理 総合情報サイトe-food.jp」を立ち上げ、以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどとして、食で日本と世界を相互につなぐ社会貢献をモットーに活動。
プロフィール詳細
著作:「しらべよう!世界の料理」全7巻(ポプラ社 2017)

※この記事・写真等はe-food.jpが著作権を所有し、利用者の方が世界の料理に関する学習をする際、お役に立てるように公開しているものです。無許可での転用・転載は絶対しないでください。記事の原稿、写真は販売しております。→詳細「利用規約」

※本文是e-food.jp的,拥有版权。未经允许,请勿让引水重印。

※上記の文章は適宜、更新を重ねていますが、誤りや、載せた方がいいと思われる事項などあればお知らせいただけると幸いです。→メールフォーム



このエントリーをはてなブックマークに追加
Translate

カスタム検索

国ごとの地方料理リスト

アーカイブ

  • RSS フェイスブック ツイッター インスタグラム