カルナタカ料理

カルナタカ

北部は小麦、南部は米が主食

アラビア海に面した南インド・カルナタカ州の料理は、隣接するケララやアーンドラ・プラデーシュなど他の南インドの州、および西インドのマハラシュートラ州の料理に影響を受けながら、大まかに北と南で特徴が分かれます。ちなみにカルナタカは1973年までマイソール州と呼ばれていました。


↑マサラ・ドーサ

北部カルナタカの料理は、全般的に素朴で、小麦や雑穀が主たる主食。ロティ(平パンの一種)の種類が豊富で、イェンネ・バダネカイというなすのカレーやウスリというスパイシーな豆の芽のカレーなどと一緒に食べます。

一方、南部カルナタカでは、米を主食に、沿岸にある街ウドゥピの純菜食に代表されるような伝統料理が特徴的。ウドゥピはマサラ・ドーサの発祥地であるともいわれています。他にも、同じく沿岸の街マンガロール名物のケーンフライ(スパイシーな魚フライ。カレーもある)や、ケララ州との境にある独特な文化で知られるコダグ(コーグ)地方のパンディ・カリー(豚肉のカレー)やカドゥムブットゥ(米粉の蒸し団子)など、特色ある料理も少なくありません。

筆者
青木 ゆり子

e-food.jp代表、郷土料理研究家、コラムニスト、内閣官房「東京2020ホストタウン事業」食文化アドバイザー、NHKラジオ第1番組「ちきゅうラジオ」料理ナビゲーター、全日本司厨士協会会員 調理師、女子栄養大学認定・食生活指導士。

主な著書:図鑑NEOまどあけずかん「せかいのりょうり」(小学館 2021)、「世界の郷土料理事典」(誠文堂新光社 2020)、「しらべよう!世界の料理」全7巻(図書館選定図書・ポプラ社 2017)

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