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世界のエスニックタウン

パリベルヴィル



パリ地図ベルヴィルベルヴィルは、"愛の賛歌"などで世界的に有名なシャンソン歌手エディット・ピアフの生まれた地。今もベルヴィルにはその記念のプレートが残っています。ピアフは1915年に生まれ、父はノルマンディー出身のサーカスの曲芸師、母はイタリア人の流しの歌い手で、生活は貧困をきわめていたといいます。

こんなピアフの幼少時のエピソードからもわかるように、パリの貧しい労働者の町として長く認知されてきたベルヴィルですが、1970年代からはブルーワーカーとして北アフリカをはじめ旧植民地等からフランスにやってきた多民族の移民が加わり、エスニック色が濃厚に。とはいっても、80年代に再開発が行われたためか、北駅近くのストラスブール・サンドニのような荒廃ムードはなく、庶民的ながらも秩序が保たれている印象を受けました。

ベルヴィルの街は、メトロのメニルモンタン駅を中心に発達しています。


ユダヤ系チュニジア料理
アルジェリアのデーツ
チュニジア系ユダヤ料理のレストラン。パリらしいオープンテラスのカフェで髭面のユダヤ教徒のおじさんがお茶をすする姿も見られる。   食材店の店頭に並んだ、アルジェリア産のデーツ(ナツメヤシの実)。アラブの人々の生活にはデーツが浸透しており、その産地にもこだわりを見せる。

ハマム
シーシャバー
界隈にはハマム(アラブ風蒸し風呂)も。男風呂、女風呂の区別はなく、時間帯によってひとつの浴場を使用する。   シーシャ(水タバコ)・バーもちらほら見かけた。フランス人にも受け入れられているようだ。

中華街
中華街2
ベルヴィルには中華街もある。漢字の看板に"温州"の文字が目立つ。中国の浙江省東南沿海にある地級市である温州の人間は、商才に長け、働き者だという。

温州まんじゅう
島の食材店
温州みかん、ならぬ、温州まんじゅう。1個0.70ユーロ程度と、安い。このユーロ高のご時世に強い味方だ。じわりとしみ出る肉汁が旨い。   パリのエスニックタウンでは"iles"(島々)の文字をよく見かけるのだが、これは時には、カリブの島々(アンティルズと呼ばれるフランスの海外県のマルティニークとグァドループ)、インド洋のコモロやレユニオン、モーリシャスなどを総括している場合も。
島のレストラン
カリブのドリンク
こちらはアンティル諸島の料理店。   マルティニークやグァドループの飲み物が並ぶ。

ポーランド食材店
ブラジル料理店
こちらはポーランド食材店。ポーランド産ピクルスの瓶詰めや、珍しいポーランド産ウォッカなどがウィンドーを飾っていた。   ブラジル料理店も発見。決して多くはないと思うのだが...。
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