ペルシャ湾に浮かぶ島からなる王国
オリンピックの開会式入場順に、毎週、国旗と郷土料理からその国の魅力を知っていく「木曜は国旗弁当の日!」、今週は中東のペルシャ湾岸に浮かぶ島からなる王国「バーレーン」の国旗弁当です。
バーレーンは、カタールやクウェート、アラブ首長国連邦といった他のペルシャ湾岸諸国と同様に、非常に気温が高くなる砂漠地帯であるため農業や酪農は栄えず、かつては天然真珠の採集や漁業が盛んな国でした。真珠産業の方は、日本のミキモトが真珠の養殖に成功したことから衰えたものの、石油など天然資源の発掘により経済的に潤い、現在は中東のビジネスの拠点として発展を遂げています。
インド料理もポピュラー
バーレーンの伝統食は、ペルシャ湾で採れた魚介類や、砂漠に生育するナツメヤシの実、ごちそうとして食べる羊肉や魚を乗せた炊き込みごはんなど。古来、インドと交易があったことと、また現在はインドやパキスタンからの出稼ぎ労働者が増えたことから、インド料理もポピュラーです。アラブ人は辛さをあまり好まないため、同じ料理でも香辛料はインドより控えめなことが多いようです。
さて、お弁当の方では、「サンブーサ」という、薄い小麦粉の皮で肉やジャガイモの具を包んだアラブ版インドのサモサと、エビを使ってみました。国旗の赤色の部分はピリ辛トマトーソースです。
また他に、バーレーンならではの料理には「ムハンマー(ムハンマール)」という甘い味のお米料理も。少し手間がかかりますが、機会があればチャレンジして作ってみてくださいね。