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アルメニア|木曜は国旗弁当の日!


armenia

キリスト教を国教とする、古い歴史を持国

オリンピックの開会式入場順に、毎週、国旗と郷土料理からその国の魅力を知っていく「木曜は国旗弁当の日!」、今週は旧ソ連のコーカサス地方の国「アルメニア」の国旗弁当です。

アルメニアは、紀元301年に世界で初めてキリスト教(非カルケドン派のアルメニア正教会)を国教とした古い歴史を持つ国。ヨーロッパとアジア、中東を結ぶ十字路のような位置にあるため、オスマン帝国をはじめ、古来からさまざまな異民族の侵略を受けてきました。

それでも現在、独立を守り通すことができたのは、ディアスポラとなって世界各地に離散しても、アルメニア人としてのアイデンティティを忘れない誇り高さがあったからかもしれません。

一方、アルメニアは肥沃な盆地を擁し、さまざまな民族が交差した土地柄ゆえ、その料理は肉、乳製品、野菜、ナッツ、ドライフルーツなどなど、食材の豊かな国でもあります。

特に、野菜などに肉や米などの具を詰めて(または巻いて)焼く「ドルマ」は、今ではトルコやヨーロッパ各地に広まっていますが、アルメニアの人々はアルメニアが発祥だと信じていて、首都エレバンでは毎年「ドルマ・フェスティバル」が開催されているほど。

また各地に移住したアルメニア人のコミュニティでもドルマのお祭りを行うところがあり、その愛着ぶりがうかがい知れます。以下はyoutubeに投稿された、ニューヨークのアルメニア人コミュニティによるドルマ・フェスティバルの模様。

野菜だけでなく、貝などに具を詰めたドルマもあり、まさにドルマづくしです!

ところで、ドルマをトルコ料理だと思っている方も多いかと多いかと思います。アルメニア人の中には、トルコ人がドルマを持ち帰って自分の国のものにしてしまった、と信じている方も少なくありません。

オスマントルコ侵略の歴史や、日本人にとっての富士山のようなアルメニア人にとっての聖なる山・アララト山(ノアの箱舟伝説もある)が現在、トルコ領にあるなど、いまだに尾を引く両国の複雑な関係を考慮して、アルメニアの方の失礼にならないよう、料理ひとつにも気を遣った方がよさそうです。

さまざまな野菜を使ったドルマ

そんなわけで、お弁当にもトマトとキャベツの2種類のドルマを使いました。フランスでは「ファルシィ」などと呼ばれていますが、見た目もきれいで、ヘルシーですし、お弁当もぐっと華やかになりますね。

ドルマのオリジナルは、おそらくぶどうの葉で巻いたものだと思いますが、他にパプリカやなすなど、さまざまな野菜が使われています。

アルメニアはキリスト教の国ですので、豚肉も具材に使われます。また、ワインの発祥地という説もあり、ドルマはワインにもよく合います。

ぜひアルメニアのことを思い出して、ドルマのランチをお楽しみください。

ドルマ・レシピarmenia

アルメニア国旗の解説

アルメニア料理について詳細

profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki

e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長。

2000年にサイト「世界の料理 総合情報サイトe-food.jp」を立ち上げ、以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどとして、食で日本と世界を相互につなぐ社会貢献をモットーに活動。
プロフィール詳細
著作:「しらべよう!世界の料理」全7巻(ポプラ社 2017)


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