2011年07月03日

どらごん亭|パラオ料理・沖縄料理|千葉・幕張本郷

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日本で唯一のパラオ料理店

【千葉・幕張本郷】夏らしく、南国の島国料理が食べられるお店を紹介しましょう。こちらは太平洋・ミクロネシアの島国パラオ共和国で十数年間修行した、沖縄生まれのマスター腕を振るう居酒屋。沖縄料理がメインですが、日本で唯一、パラオ料理が食べられるお店で、パラオ最大の都市コロールに本店のある筋金入りです。

地元で有名なパラオ本店には、沖縄料理とともに、マングローブ貝のココナッツ蒸しやマングローブ蟹(あとで本店に行った方の話を聞いたら、そのときはコウモリのスープ料理もあったそう)といった地元ならではのメニューがありますが、2008年にオープンしたこちら日本の支店では、そこまでは無理でも、日本でできる限りでパラオらしい料理を再現されているようでした。

上写真は、魚のバナナの葉包み・レモンの香り(1050-3000円)。白身魚(この日はメジナ)1匹まるごとにレモンの葉を散らし、バナナの葉で包んでじっくり時間をかけて焼いた料理で、しょうゆベースのタレでいただきます。さっぱりしていて、特に夏にはいっそうおいしいです。太平洋の島国らしい素朴でエキゾチックなお料理が日本でも楽しめるなんて、ステキですね!

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左写真は、パラオの伝統食材であるワスと、タロイモのフライ&きゅうり。ワスは魚のうまみ成分を時間をかけて煮詰めた調味料で、日本の秋田のしょっつるを彷彿とさせる。

右写真はタロイモのコロッケ。パラオでは伝統的に主食としてタロイモをよく食べるとのことで、こちらもパラオらしい料理といえそう。ソースをかけていただく。

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左写真は、パラオ風揚げ春巻き。おそらく東南アジアのベトナムのチャーゾーやタイのポッピア・トードが、パラオに渡って現地ナイズされたものと思われる。見た目は似ているが調味料やつけ汁の味が微妙に違うようだ。

ちなみにパラオは、歴史的にスペイン、ドイツ、そして近年は日本(1920年代-第二次世界大戦終戦まで)、アメリカ(1945-1981年)と統治時代を経て独立した国なので、今でもそれらの旧宗主国の文化、料理の影響を受けている。たとえば、沖縄やハワイ、グアムなどと同じように、米軍の食糧である缶詰のポーク・ランチョンミート(スパム)もポピュラーな食材。おにぎりの具などにして食べる。

右写真は店先の提灯。沖縄料理の裏側にちゃんと「パラオ料理」の文字が。

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メニューにパラオ料理があるといってもその数は数種で、ほとんどは沖縄料理。上写真は沖縄料理の定番ゴーヤーチャンプルーと沖縄そばだが、前者はゴーヤがたっぷり、後者はそばが手打ちと、マスターの心意気を感じる、手間をかけたとてもおいしい味だ。店にはカウンター席があり、一人でも入りやすい。


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パラオといえば、多くの人にまず思い出されるのがダイビングというくらい、サンゴ礁に囲まれた美しい海が魅力的な島。昔日本が統治した時代があり、距離的にも日本に近かったことから、今も日本の影響がそこかしこに強く残っています(たとえば、日の丸に似た月を表す国旗や、外来語として残っている日本語、かつての日本の南洋庁がつくった南洋神社...)。

親日的ともいわれるそうですが、そんな思いを馳せながら、パラオの伝統料理を日本で味わってみてはいかがでしょう。

※参照→パラオ料理について

その他、パラオ料理関連のリンク
パラオ料理(三重県生活・文化部国際室)
パラオ政府観光局
パラオで食べる (パラオ×パラオ)



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どらごん亭
千葉県千葉市花見川区幕張本郷2-6-22
Tel. 043-350-1940
http://tokkon.net/

■営業時間 Open: 17:00-23:00(LO22:30)
■定休日 Close: 火


profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki


e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長。

2000年にサイト「世界の料理 総合情報サイトe-food.jp」を立ち上げ、以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどとして、食で日本と世界を相互につなぐ社会貢献をモットーに活動。
プロフィール詳細
著作: 「しらべよう!世界の料理」全7巻 (ポプラ社 2017)


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