2011年01月31日


【中国・上海】今ごろ唐突にすみません(汗)。昨年訪れた上海万博の会場で入った、珍しい安徽(あんき)料理の老舗「安徽同慶楼」のリポートを、(記憶のあるうちに)お届けします。
中国中部の東寄りの内陸にある安徽省の料理は、中国八大料理のひとつに数えられながらもマイナーで、日本ではほとんど知られていません。省都は合肥市(がっぴし)。中国国内においても、安徽料理の店は北京、上海といった大都市にも皆無で、上海では今回の万博が初出店だったそうです。
なので、これは行かねば!と(笑)。
ちなみに、中国八大料理は、清朝時代に「広東、山東、福建、四川、浙江、江蘇、安徽、湖南」として定着したといいます(他に、山東料理と北京料理を分けたり、上記にない料理を含めたりした別の分け方の八大料理もあるようです)。
中国では、八は縁起のいい数字とされていますからね。八大古都とか八大河川といったノリで、八大料理が選ばれたのかも。
さて、安徽の料理は、海に面していない土地柄のため、山菜やきのこ、川魚、野鳥、野生動物、スッポンやカエルなどを素材にした、山の幸、川の幸が特徴的とのこと。「同慶楼」のメニューは、素材もさることながら、こってりした味の料理とあっさりした味の料理の両極端で、不思議な感じでした。
上の写真は、薄っぺらい安徽産の高野豆腐を、とうがらしの効いた醤油のタレで煮た徽州五城干という料理。オイリーでかなりこってりした料理なのですが、めっぽう薄味であっさりした魚湯小刀面(安徽スタイルの魚ダシの手打ちうどん。下左写真)と一緒に食べてバランスを取ると(?)なかなかいけます。


↑右写真は、安徽風味の魚頭と魚団子の煮物。これもあっさり系の料理。


↑左写真は同慶楼謹製、上海名物であり上海近郊の南翔が発祥地ともいわれる小龍包。しかし「同慶楼」によると、実は1925年創業の同店の厨士が小龍包の発明者であるという。こればかりは真実はわからない。ただ、お店では作りたてを出してくれ、豫園の南翔饅頭店よりおいしいかもなどと思った。右写真は万博会場の同店の店舗。
メニューにはほかに、火腿燉甲魚(中国ハムとスッポンの煮込み)、腌鮮□魚(塩漬けケツギョの煮物)、黄山燉鴿(黄山のハト煮込み)といったレアな料理もあったのですが、そのまんまな姿の見た目にたじろいてやめてしまいました(あとから考えると、せっかくの機会に惜しいことしたかも...)。これら料理の写真はぐるなびのページに掲載されているので、ご興味あればどうぞ(笑)。
上海万博の会場にはほかにもいろいろなレストランがあって、どのお店に入ろうか目移りするほどでした(ただ各国料理系は、残念ながらほとんどが、うーんイマイチという感じだったのですが)。
圧巻だったのは、先の中国八大料理のほか、中国全土をくまなく網羅した郷土料理店が集ったフロア。見たこともないおいしそうな小吃(軽食)がいろいろあるのに、限られた時間ではとても食べ歩きできずに、本当に惜しかったです。
それにしても、この規模...。中国ってやっぱりとてつもなく広いんだなぁ!


↑中国全土の郷土料理の小吃コーナーの外観。外にすべての店舗を紹介する垂れ幕がズラリと掲げられていた。その中で北京の「全聚徳」と、内モンゴルの「小肥羊」は、日本にも支店がありましたっけ。
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モットーは「食は最高のコミュニケーション手段のひとつ」。言語や習慣の違いを越えて"おいしい!"で人と人をつなぐ世界の料理の魅力を広めたい思いから、珠玉の料理を求めて、拠点の東京をはじめ、日本全国・世界各地のレストランや食スポット等を取材で飛び回っております。
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