2010年05月10日

セルビア弁当 Serbia Bento

bento_serbia.jpg

中東経由のパイ料理で

セルビアのお弁当。セルビア料理は、かつてオスマントルコに占領された歴史経緯から、トルコ料理にそっくりで、ケバブのような肉料理やフェタチーズやトマト、きゅうりのサラダなどが食べられています。このお弁当も、トルコ由来のパイ料理ブレク(ボレク) Borekをベースに作ってみました。

オリジナルのトルコでも、そのままブレク(もしくはボレク)と呼ばれます。ギリシャでは「ティロピタ」でしょうか。ブレクはセルビアだけでなく、クロアチアやボスニアなどバルカン半島の国々でも食べられています。ちなみに北アフリカのチュニジアに「ブリック」、またオーストリアに「シュトゥルーデル」と呼ばれるパイ料理がありますが、これらもおそらくブレクのバリエーションだと思われます。

セルビアの国旗は、赤、白、青の横縞3色のスラブ色に、国章を配したもの。かつてワールドカップには「セルビア・モンテネグロ」として出場していましたが、2006年に分離・独立して、今回はセルビアがW杯の代表に選ばれました。

先日、ニューヨークのセルビア人街をうろついて、移民の方に話を聞いてきました。分離はしても、両国の関係は完全には途切れていないようで、たとえばセルビア料理レストランでは、今もモンテネグロ産ワイン(セルビア産ワインは国内消費で輸出に回ることが非常に少ないそう)を出していました。

ちなみにニューヨークにはセルビア食材店もあり、そこで流れていた音楽は、こぶしをきかせた歌声のトルコ音楽にそっくりでした。


【セルビア弁当】レシピ (グループD)

■材料

<チーズ・ブレク>
Cheese Borek

・春巻きの皮 (本来はもっと薄皮の「フィロシート」※下左写真 を使用)
  →お弁当箱に入るサイズにカットして2枚重ねて使う(計4枚用意)。
・フェタチーズ(ない場合はクリームチーズまたはリコッタチーズに塩を加えて代用) 200g
  →今回はリコッタチーズ+塩を使用。
・たまご 1個
・パセリ 少々 みじん切り(お好みで)
・バター(溶かして使用)

1.ボウルにチーズを入れ、たまごを割り入れて柔らかくする。
 (クリームチーズやリコッタチーズを使用する場合は、塩を足します。少し塩味が強い方がおいしくできあがります)
2.1にみじん切りのパセリを混ぜる。
3.2を2重にした春巻きの皮の上に乗せ、はさみこむ。
4.3の上に溶かしバターを塗り、180度のオーブンでこんがり色がつく程度に30分ほど焼いてできあがり。

※お弁当箱の形状によって、春巻きの皮に具を巻いてオーブンで焼いてもよいと思います。

トッピング
・トマト(スライス)
・黒オリーブの実(スライス)
・白チーズ
・トマトソース

1.焼きあがったブレクをお弁当箱に入れ、国旗のデザインの通りに、トマト、黒オリーブの実(以上旗の部分)、白チーズ、トマトソース(以上、国章の部分)を描く。国章の型紙に、春巻きの皮を少し焼いてからカットして使ってもよい。

pholosheet.jpg
burek_serbia.jpg

TIPS&ひとこと

※今回はリコッタチーズ(英語ではカッテージチーズ)を手作りして使ってみました(うちで作った方が新鮮ですし、値段も安上がりです)。作り方は意外と簡単。牛乳1リットル1本(乳成分の多いもの)、レモン汁大さじ2、塩大さじ1を用意し、鍋の中にすべてを入れて、中火で沸騰しない程度にわかします。かき混ぜていると、そのうち乳成分と乳清(上澄み)が分離して、白い固まりが浮いてきますので、これをザルですくって水分を切ればチーズのできあがりです。

※ブレクの具にはほかに、ひき肉などがあります。フェタチーズが代表的な具ですが、こだわらずお好きな具を使ってみてください。

※前に掲載したスロベニアとよく似た国旗で、よく似たトッピング材料を使っています(この後、同じくよく似た国旗のスロバキアも登場します(笑)。国旗の解説にあるように、すべてスラブ系の国々です。本当は食材に変化をつけたいところなのだけれど、トマトと黒オリーブは地中海沿岸諸国でよく使われる食材ということで許しください。

※国章の描き方、われながらヘタですね...(汗)。みなさんはもっときれいに作ってみてくださいね。

参照
セルビア料理について


profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki


e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長。

2000年にサイト「世界の料理 総合情報サイトe-food.jp」を立ち上げ、以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどとして、食で日本と世界を相互につなぐ社会貢献をモットーに活動。
プロフィール詳細
著作: 「しらべよう!世界の料理」全7巻 (ポプラ社 2017)


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