2010年04月22日

アルジェリア弁当 Argeria Bento

bento_argeria.jpg

そら豆とクスクスで表現

アルジェリアのお弁当。アルジェリア北部に暮らすベルベル系部族・カビル人(Kabyle)のレシピ、グリーンピースとそら豆のクスクス Amekfoul Sathjilventeを国旗色に応用してみました。鮮やかなグリーンが、春から初夏にかけての季節にぴったりです。

カビル人は、イスラム教を受け入れながらもアラブ人との混血を拒んだアルジェリア先住の少数民族。肌の色は白く、独自のカビル語を話す人々です。

フランスに住むアルジェリア移民の大半がカビル系だといわれていますが、有名人では、サッカーのジネディーヌ・ジダン選手や、女優の沢尻エリカさんのお母様(以前、西荻窪で地中海料理レストラン「リラズ・テーブル」を開いておられました)らがいます。お二人を見ていると、あのアラブ人にすんなり迎合しなかったというだけに、血の気が多く、誇り高い民族性がどことなくうかがえますね(笑)。

なお、アルジェリア国旗の方は、白は純血、緑は繁栄を表しており、中央の三日月はイスラムのシンボルです。


【アルジェリア弁当】レシピ (グループC)

■材料

<グリーンピースとそら豆のクスクス> Amekfoul Sathjilvente
・そら豆 3-4さや(豆を取り出し、ゆでる)
・グリーンピース 50gくらい(缶詰でも生でもOK。生の場合はゆでる)
・オリーブオイル 適量
・塩 少々
・クスクス 100g (インスタント。熱湯100mlで戻す) 左下写真

トッピング
トマト(三日月と星型にカット)

1.ボウルの中でそら豆とグリーンピースを混ぜて、オリーブオイルと塩で味付けする。

2.クスクスを熱湯で戻し、オリーブオイルを合える。

3.お弁当箱の中に、そら豆&グリーンピース、クスクスを左右に分けて詰め、トマトのトッピングを乗せて、できあがり(本来は豆とクスクスをさくっと混ぜる)。

***

食べるときはクスクスと豆を混ぜてみてください。作り方はとっても簡単ですが、このクスクスだけでは、ヒエをついばむ小鳥になったような気分だと思うので(笑)、もう一品、簡単に作れる、アルジェリア・ランチのおかずにぴったりのヘルシーなレシピをご紹介します。別容器でお弁当に添えてみてくださいね。

<シャクシュカ(アラブのトマト&たまご焼き)>(右下写真)だいたい3人分
Shakshouka

・オリーブオイル
・たまねぎ 半個(みじん切り)
・赤パプリカ 半個 (みじん切り)
・トマト 2個 (みじん切り)
・なす 1個 (半月切り)
・ズッキーニ 半個 (半月切り)
・たまご 3個
・塩・黒こしょう 適量
・とうがらし粉(お好みで)

1.フライパンにオリーブオイルをしき、たまねぎを透き通るまで炒める。
2.1に赤パプリカを加えてさらに炒める。
3.2にトマト、なす、ズッキーニを加えて、野菜に火が通るまで10分ほど炒める。
4.塩と黒こしょう、とうがらし粉で好みの味に味付けする。
5.4の上にたまごを目玉焼き状に落として、ふたをする。
6.たまごが固まってきたら、菜箸でたまごの黄身をつぶし、全体にかき混ぜて、できあがり。

couscous_argeria.jpg
shakushuka.jpg

TIPS&ひとこと

※上に紹介したものとはちょっと具が違いますが、YouTubeに投稿されたシャクシュカのレシピが参考になりますよ。具はお好みでどうぞ!なおシャクシュカは、北アフリカをはじめとするアラブ各地で食べられています。

参照
アルジェリア料理について


profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki

e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、全日本司厨士協会会員 調理師。主な著書:図鑑NEOまどあけずかん「せかいのりょうり」監修(小学館 2021)、「世界の郷土料理事典」(誠文堂新光社 2020)。

※この記事・写真等はe-food.jpが著作権を所有しています。無許可での転用・転載はご遠慮ください。商用利用の記事、写真等は販売しております。→「利用規約」



この記事のURL:

GO TOP