2009年12月07日


2010年に開催されるFIFAワールドカップで日本と同じE組に入り、対戦することになったオランダ。日本とは江戸時代から交流のある国ですが、茨城県古河市では12月19、20日に、江戸末期に食べられたオランダ料理のレシピを再現する試みが行なわれるそうです。以下、読売新聞の記事より。
古河市東の晃陽看護栄養専門学校が、江戸末期に食べられたオランダ料理を、19、20日に行われる「雪華の大祭」と題した卒業作品展で提供する。古河藩家老だった蘭学者・鷹見泉石が書き残したレシピをもとに独自に作り上げたもので、同校は、「江戸時代の上流階級が食べたオランダ料理で街おこしを」と意気込んでいる。
鷹見泉石は、江戸末期に活躍した蘭学者。再現される料理は、新暦で正月を祝う「オランダ正月」が江戸で開かれた際に振る舞われたもので、参加した泉石は作り方を書き残していた。同校調理師学科の中村裕子教諭(52)が1994年、古河歴史博物館に所蔵してあった泉石のメモを読み解き、実際に試作して単位の間違いや数字の桁違いなどを確認しながらレシピを再現した。それ以来、市民講座などで数回料理された以外は日の目を見ず、今回初めて卒業作品展で提供されることになった。
詳しくは「江戸のオランダ料理どうぞ」(読売新聞2009年12月7日付)
メニューは、もやしとエンドウのスープ、ハンバーグ風の「細切れ肉の玉」、カツレツ風の「肉の衣揚げ」、グラッセの「野菜のぼうとる(バター)煮」などとのこと。雪華の大祭で弁当にして1食500円で販売されるそうです。
「当時江戸で食べられたオランダ料理の特徴は、ふんだんに使われるナツメグなどの香辛料」とのことで、おそらく"香料諸島"といわれたモルッカ諸島(現インドネシア内)の囲い込みをはじめ、ヨーロッパで唯一、鎖国下の日本で交易を認められるなど、当時絶大な勢力を誇っていたオランダのなせる技だったのかもしれませんね(モルッカ諸島の特産で、肉の腐敗・臭みを防ぎ、肉料理を魔法のようにおいしくするナツメグ=肉荳蔲(ニクズク)の貿易は、17世紀初頭からざっと150年間もオランダが独占していました)。
もっとも、植民地だったインドネシアを失ってからの現在のオランダ料理は、もっと質素だったり、旧植民地経由の料理(たとえばナシゴレン)がそのまま家庭料理と化しているイメージがありますが...。
モットーは「食は最高のコミュニケーション手段のひとつ」。言語や習慣の違いを越えて"おいしい!"で人と人をつなぐ世界の料理の魅力を広めたい思いから、珠玉の料理を求めて、拠点の東京をはじめ、日本全国・世界各地のレストランや食スポット等を取材で飛び回っております。
このブログでは、レシピやお店、旅行など世界の食べ物の話題を幅広く紹介します。
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