2009年12月09日

【閉店】アプサラ|クメール料理(カンボジア)|早稲田

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※「アプサラ」は閉店し、牛込神楽坂に移転して2013年5月現在「バイヨン」と店名変更して営業しています。

本格的なカンボジアの料理

【早稲田】2009年10月に早稲田鶴巻町の住宅街にオープンした、現地シェフによるクメール料理(カンボジア料理)のお店。現在は、麺料理のクイッテウなど数種のクメール料理のランチが580円でいただけるキャンペーンを行っています。

カンボジア料理のレストランといえば、都内では代々木の「アンコールワット」、高田馬場の「カンボジア」、町田の「アンコール・トム」など、数こそ少ないけれど長く営業しているお店が何軒かあります。隣国のタイやベトナム料理の店ほど多くないのは、日本に住むカンボジア人の絶対数が少ないからではと思っているのですが、なかなかどうして。タイ料理ほど辛くなく、ベトナム料理ほど中国化していないカンボジアの料理は、両国の料理に似ていて非なるいいとこどりだったりと、なかなか侮れない美味しさなのです。

さて、カンボジア王国観光局の推薦店でもあるこちらのレストランは、こだわりを持ってあえて"クメール料理"と銘打っています(クメール料理レストランと名乗っているのは、日本ではおそらくこのお店だけ)。世界遺産として名高いアンコールワットの遺跡で知られるクメール王朝への誇りを持ってのことなのでしょう。店内フロアの随所には、アンコール遺跡の写真や絵画が美しく飾られています。

ちなみに店名の「アプサラ」は、海の泡から生まれた美しい天女のことだそうです。

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前菜のクメール・ピクルス(漬物)。ピリ辛具合がおいしい。右写真は「クメールの名物料理」というアモック600円。白身魚のココナッツミルク蒸し。ココナッツミルクをたっぷり使った、あまり辛くないタイカレーのようなイメージ。とてもおいしい。

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さっぱりとしたエビのスイートホット・サラダ。香草(パクチー)の香りがいかにも東南アジア的で食欲をそそる...。右写真はチーヨという揚げ春巻き。ベトナムのチャーゾーに相当するものだろう。

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こちらは、"クメール風ロールキャベツ"と名づけられた肉団子のスープ。同じアジアの日本人にとっても、どこか郷愁を誘う料理。右写真は"クメール風酢豚"と名づけられたパイナップルと豚肉の炒め物。甘酸っぱい、南国風の酢豚という感じ。

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デザート2種。左写真はパームシュガー(ヤシの実からとった糖)のソースを使ったクレープ。旧宗主国だったフランスの影響だろうか?右写真はカンボジアが語源である"かぼちゃ"をふんだんに使ったプリン。クメールの名物お菓子。

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上記2点はランチメニュー。左写真は目玉焼きをトッピングしたエビチャーハン、右写真はチキンカレー(インドシナ半島は古来インドの影響も受けている)。ランチは、メイン料理にスープ、サラダ、かぼちゃのデザートが付いて、今なら580円というお値打ち価格でいただける。

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左写真はランチのかぼちゃのデザート。右写真はお店で飲めるカンボジアのビール、その名も"アンコール"。

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さほど広くない店内は、さながら小さなクメールの美術館のようで、アンコール遺跡などの写真・オブジェ、絵画が随所に飾られている。また、よく見ると、民芸品のような料理のお皿や、テーブルのアメニティも凝っている。食堂風のカンボジア料理レストランが多い中で、こちらはレストラン自体が美しく上品な雰囲気。そしてアーティスティックな空間なのだ。

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お店の看板と、シェフのレッスマイさんとウッティさん。おいしいお料理とともに、人懐っこい笑顔が魅力的。

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二人の若いカンボジア人の男性シェフの手になる料理は、本場カンボジアの味を再現したもの。レモングラスのさわやか香りが何とも食欲をそそるサラダや、ココナッツミルクを使ったピリ辛シチューのアモック(個人的にはこの味にはまりました)、そしてタイやベトナムなどでもおなじみの、スープ仕立ての米麺クイッテオ(上写真)などなど...。

"創作クメール料理"と銘打っており、、厳密には現地の伝統的な料理よりも洗練されたものかもしれませんが、ほどよい辛さの、どこか懐かしい味わいは、多くの日本人におすすめできます。

参照→カンボジア料理について


profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki


e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長。

2000年にサイト「世界の料理 総合情報サイトe-food.jp」を立ち上げ、以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどとして、食で日本と世界を相互につなぐ社会貢献をモットーに活動。
プロフィール詳細
著作: 「しらべよう!世界の料理」全7巻 (ポプラ社 2017)


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