2009年01月17日

アフリカ・ワイン・テイスティングパーティーVol.2

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合言葉は”ジャンボ!”

1月10日(土)、e-food.jp新年会と、珍しいアフリカのワインを集めたアフリカ・ワイン・テイスティング・パーティーを都内で開催。40名ほどのご参加者をいただき、無事終了することができました。

ワインをテーマにした漫画「神の雫」のテレビドラマ版がこの1月からスタートし、再びワインが注目を集めそうな昨今。e-food.jpでも「各国の食文化を語るとき、料理と楽しむお酒=ワインは欠かせないアイテム」という発想から、これまでも折を見て、料理会と一緒に世界の珍しいワインを集めたテイスティング会を開催してきました。

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今回はアフリカ・ワインの第2弾として、アフリカ各国大使館からお預かりした日本未入荷のワインを含め、日本ではまだ知られていないアフリカのワインを飲み比べし、ソムリエの資格をお持ちのTany Ryuさんと、各国ワイン研究家のマイケル藤井さんを囲んで、それぞれのワインの解説をうかがいながら、参加者の方々に感想を語っていただきました。

また今回はアフリカにちなんで、「ジャンボ!」※というテーマを掲げ、広くアフリカに親しみを持っていただけるよう、遊び心で”巨大な”食べ物をいろいろと用意してみました。

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まずは北アフリカでポピュラーなクスクスとトマトシチューを大盛りで。そして、体長2mのぐるぐる巻きの南アフリカのスパイシー・ソーセージ(ブルボス)、巨大な揚げ餃子のようにも見えるチュニジアのブリックなど。バケツ型容器で作ったざっと20人分の巨大プリンに、パイレックスのボウルで冷やしたコーヒーゼリーと、デザートもジャンボです。

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またアトラクションとして、世界で一番大きな鳥・ダチョウの卵(鶏卵の約20-30倍ある)を北海道より取り寄せ※※、特大の目玉焼きを作ってみました。おかげさまで、笑いと驚きのどよめき?に包まれた楽しい新年会&テイスティング・パーティーになりました。

来年2010年は、e-food.jpのサイトができてちょうど10年目を迎えます。それに向けて、今年はいろいろなイベントを開いていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

→料理会やワイン・テイスティングパーティー等イベントの開催予告および優先予約、また、マイケル藤井さんによるワイン・エッセイの連載をe-food.jpのニュースレターで行なっています。


今回お出ししたアフリカ・ワインのラインナップ

アフリカワイン・テイスティング・パーティーにて皆さんに味わっていただいたアフリカ各国のワインの詳細を改めてご紹介したいと思います。ご協力いただいた各国大使館の方々、アフリカ物産のイベントでワインをご提供いただいた業者の方々、そしてご来場いただいた皆さんへの感謝を込めて第3回アフリカワイン会、またはその他のレアワインの会に向けて情報収集をすることをお約束したいと思います。
(by マイケル藤井さん)

【第二回アフリカワインテイスティングパーティー ラインナップ】

・南アフリカ共和国
KWV (=Koöperatieve Wijnbouwers Vereniging van Zuid-Afrika Bpkt南アフリカ・葡萄
栽培協同組合:現在はKWV Ltd.)
KWV ケープルージュ(赤) 産地 コースタルリージョン 品種:ルビー・カベルネ サンソー
KWV ケープブラン(白)  産地 コースタルリージョン 品種:ミュスカデ シュナンブラン

※ご存知の通り、南アフリカはアフリカ有数のワインの産地で、世界的な評価も高い。2010年のサッカーW杯の開催地でもあり、その名声は今後、さらに広まるか?

・チュニジア共和国
Kurubis SARLクルビス社,ボン岬Le cap Bon ??? ??? のコルバKorba ????
K De kurubis NV ケー・ド・クルビスNV(白・スパークリング)  品種:シャルドネ

※チュニジア産のワインは日本にも入ってきており、珍しくはないのだが、スパークリングワインはあまりお目にかかれない。チュニジアは旧フランス領だけに、ワインとして大きく外さず、安心できる味わいだ。

・モロッコ王国
la Société de Commercialisation d'Agouraï à Aït Yazem アクライ・アイトヤゼム商品化会社
Meknès ????? ,La région Meknès-Tafilalet ??? ????? ????????
LUMIERE Gerard Depardieu AOG GUERROUANE ルミエール ジェラール・ドゥパルデュ
原産地呼称 ゲルーアンヌ 品種:グルナッシュ・ノワール カリニャン シラー

※こちらも旧フランス領だったモロッコにある、フランスの映画スター、ジェラール・ドパルデュー所有のワイナリーで造られたワイン。「スーパー・モロッコ・ワイン」との異名?の通り、フランス産に匹敵する質の高さである。

・ジンバブエ共和国
Mukuyu Winery ムクユ・ワイナリー Marondera, Mashonaland East
Mukuyu 2005 Cabernet Merlot(赤) 品種:メルロー カベルネソービニヨン
Mukuyu 2007 Meadows Estate -L'Etoile- Semi Dry(白)品種:マスカット・オットネル リースリング

※現在、未曾有のインフレに見舞われているジンバブエは、かつてイギリス領南ローデシアであったことからヨーロッパ系の住民も多く、また南アフリカに近いこともあって本格的なワインが造られてきた。しかし、ムガベ大統領による白人大農場の強制収用から農業技術が失われており、ジンバブエ産のワインは貴重な存在になりつつある。

・タンザニア連邦共和国
Tanganyika Vineyards タンガニーカ・ワイナリー Dodoma, Dodoma Region
MAKUTUPORA RED Dry Wine 2000(赤) 品種:不明

※高地にあり冷涼な気候のタンザニアの首都ドドマは、ワイン造りに適した土地。第1次大戦前のドイツ統治下でワインが生産されていた可能性はあるが、長らく地元人の手によって作られ続けてきたワイナリーで、味わいもヨーロッパ風な本格派。日本では入手の難しい一品だ。

・コンゴ共和国
La Congolaise d'Apiculture HEXAGONALE エグザゴナル・コンゴ養蜂社
DOUMA Hydromel (ハニーワイン・白)

※コンゴの名の付く国は2つあるが、こちらはブラザヴィルを首都とする旧フランス領のコンゴの方。ワインとしての完成度はまだまだという感じだが、旧フランス領の国ということもあって、ワインを造ろうという気概は認めたい。こちらも非常にレアな一品。

・アルジェリア民主人民共和国
O.N.C.V.=Office National de Commercialisation des Produits Viti-vinicoles
(アルジェリア葡萄栽培公社) Algiers ???????
Château Tellagh Médéa 1998 シャトー・テラー メデア
生産地:メディア地方 Médéa ??????
品種:グルナッシュ、サンソー、カリニャン、シラー、カベルネ・ソービニョン

※旧フランス領の地中海に面した国アルジェリアは、ワイン造りが盛んで、日本にも輸入されている。今回のワインはアルジェリアを旅行したメンバーが現地から持参した一品。ワインとして安心して飲めるクォリティ。

・ナイジェリア連邦共和国
Deebee Company Limited デービー社 Lagos
Soleil d'Or white table wine (コラワイン・白) 生産地 オグン州Ogun State

※ナイジェリアのワインは、ナイジェリアでポピュラーな嗜好品のコラの実(コカコーラの語源にもなっている)を使ったものが多いようで、このワインもそのひとつ。厳密には"ワイン=ぶどうの醸造酒"とはいえないのだが、味わいやボトルの形態を含め、非常にワイン風に造られている。


※ジャンボ

もともとはスワヒリ語で「こんにちは」を意味する言葉。19世紀半ばに西アフリカで生まれ、ヨーロッパ経由でアメリカの名門サーカス”バーナム&ベイリー”の人気者になった「ジャンボ」という名前の大きなアフリカ象を宣伝する過程で、”ジャンボ=巨大な”という意味に転じ、現在までに定着したといわれる(英語の綴りはもとのJamboがJumboに転化)。

ウィキペディア

※※ダチョウの卵の購入元

今回は、ダチョウたちを可愛がって育てているのがブログの日記からもうかがえる、北海道知床のプロテックさんより購入しました。1個3500円+送料等で宅配していただけます(ただし、ダチョウさんが毎日卵を産むとは限らないらしく、在庫があるときとないときがあるようです。事前に問い合わせを)。


profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki


e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長。

2000年にサイト「世界の料理 総合情報サイトe-food.jp」を立ち上げ、以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどとして、食で日本と世界を相互につなぐ社会貢献をモットーに活動。
プロフィール詳細
著作: 「しらべよう!世界の料理」全7巻 (ポプラ社 2017)


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