2008年11月26日


【島根・松江】NHKの朝の連続ドラマ「だんだん」の舞台にもなった松江にある、家族経営のこじんまりとした郷土料理店。地元の宍道湖、日本海の新鮮な魚介を使ったお料理がお手ごろ価格でいただけます。
写真は宍道湖でとれた滋養たっぷりの大和シジミを使ったオリジナル料理の、その名も"おたすけシジミ"(シジミは特に肝臓によいそうです)。シジミの実って、東京あたりではダシ用で食べられないイメージがあるのですが、宍道湖のシジミは身もおいしくいただけるのです。
ちなみに、残った汁は取っておいてあとで雑炊にして出してくださいます(これがまたおいしい!)。
お店には、ほかにも宍道湖七珍と呼ばれる宍道湖産の魚介や、日本海の四季の旬の魚介のメニューがズラリ。お値段も、6、7品のおまかせコース1人分が3000円とリーズナブルです(中には、30数年前からずっと値上げしていないというメニューもあります。良心的ですね)。


↑まずはお通しと、日本海の松葉がに。小ぶりだが、さすが今が旬でとっても美味。


↑もろげ海老のから揚げと、一本釣りのお魚(名前失念)のお刺身。後者は初めていただいた。網でとった魚のようにすり傷がないそうで、同じ魚の刺身でも格別な味わいだった。


↑左写真は、「川京」オリジナルの名物、鰻のたたき。これ食べたさにお店を再訪するお客さんも少なくないとか。珍しい鰻の食べ方だが、これもまた美味!紅葉の葉がお皿にさりげなく飾られていたりと、季節感を演出するお心遣いもうれしい。
そして最後は、松江名物のスズキの奉書焼き(写真は奉書を開いたところ)。昔、松江を統治していたグルメで風流なお殿様・松平不昧公に、漁民が失礼のないようにスズキを奉書に包み焼きして捧げたのが由来だという。
お店には土地の日本酒もいろいろそろっている。熱燗が実にぴったりくる。そして、お店のおかみさんやお嬢さんの上品で温かい雰囲気(そして、この日はお留守だったが、大将であるお父さんのユーモラスな口上)が何とも居心地よく、リピーターになってしまいそう...(はい、現に私はリピーターになってしまいました。今回が6度目の来訪です)。
東京では最近、「ミシュランガイド東京 2009」が発売されましたが、私は単においしい和食をいただきたいなら、外国人の方には、東京よりも漁港に近い地方の町を訪れることをおすめしたいですね。旬の新鮮な食材(特に魚介)が日本料理の肝ですし、交通費を上乗せしてもコストパフォーマンス的に価値があると思うから。
あ、そういえばこの日も、フランス人のカップルが来店し、"スズキの奉書焼き"や"もろげ海老"、一本釣りのお魚の刺身などに舌鼓を打っておられましたっけ。
松江といえば、日本の素晴らしさを海外に紹介した第一人者であるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)ゆかりの地でもあります。そんな文化の魅力あふれる城下町に、さすがグルメの国から来た旅人。お店選びもなかなかお目が高いですね!
川京
島根県松江市末次本町65
Tel. 0852-22-1312
http://www2.crosstalk.or.jp/sobido/dalian/shop/20.htm
■営業時間:18:00?22:30
■定休日:日(連休の場合は連休最終日)
※15席ほどのカウンター席だけの小さなお店ですので、早めの予約をおすすめします。出雲地方が"神在月"の11月は特に混むよう。女性1人でも入りやすいお店です(コース料理は1人からOK)。
モットーは「食は最高のコミュニケーション手段のひとつ」。言語や習慣の違いを越えて"おいしい!"で人と人をつなぐ世界の料理の魅力を広めたい思いから、珠玉の料理を求めて、拠点の東京をはじめ、日本全国・世界各地のレストランや食スポット等を取材で飛び回っております。
このブログでは、レシピやお店、旅行など世界の食べ物の話題を幅広く紹介します。
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