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2008年11月08日

チャランケ祭(アイヌと沖縄のお祭り) リポート

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アイヌと沖縄の人々のお祭り

【中野】11月2日、アイヌと沖縄という、日本列島の北と南出身の男性が東京で出会い、意気投合して始めたのが由来という「チャランケ祭」に行ってきました。

「チャランケ」(チャーランケ)とはアイヌ語で”とことん話し合う”の意味、沖縄では”消えんなよ”という意味が偶然にもあるそうで、これがお祭りのタイトルにもなっています。今年で15回目を迎えたそうです。

お祭りの会場は中野駅北口広場。中野駅のある中央線沿線には昔から沖縄料理の店が多かったり、また、中野区の新井薬師駅近くにはアイヌ民族の情報発信を兼ねているアイヌ料理店「レラ・チセ」があったりするので、ロケーションに納得。会場ではアイヌ料理、沖縄料理のブースも出店していました。特に、珍しいアイヌの屋台料理(?)に興味津々でした。

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アイヌ料理コーナーで売られていたのは、一見コロッケのようなイモシトというじゃがいもの揚げ物と、オハウという鮭と野菜の汁物、ユク(鹿)の煮物の3種類。「聞き書 アイヌの食事」(農文協)によると、イモシト(左写真)は、もともと冬の間に凍結して縮んでしまったじゃがいもからでんぷんを取り出し、団子状にしたものだという。モチモチ感が美味。また、オハウ(右写真)は、穀物よりも汁物をよく食べるというアイヌの代表的な食べ物。いずれも塩味は非常に控えめ。アイヌでは昔は海水で塩分をとっていたというからその名残りだろうか。


会場ではアイヌと沖縄の踊りなども披露され、両出身者の方も大勢集まっていました。日本のディープな地方色を実感した1日でした。


profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki

e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、全日本司厨士協会会員 調理師。主な著書:図鑑NEOまどあけずかん「せかいのりょうり」監修(小学館 2021)、「世界の郷土料理事典」(誠文堂新光社 2020)。

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ケークサレさん
コメントをどうもありがとうございます。またいつも見ていただき重ねてお礼申し上げます。

本文にも出てきますが、アイヌ料理については、「聞き書 アイヌの食事」(農文協)という本が詳しいですよ。アイヌとひとことでいっても、地方によって少し文化が違うとか...。北海道って雄大ですものね。

  • 2008年11月13日 16:32

Kennyさん、コメントをありがとうございます。

沖縄とアイヌのコラボというのはおもしろいですよね。日本もけっこう広いんだ、と思ってしまいます。

  • 2008年11月13日 16:27

はじめまして!
いつも楽しく拝見させていただいています♪
アイヌの料理、とても興味があります!珍しいですね?


お久しぶりです。Kennyです。

沖縄とアイヌが合同で開催するというのは、想像できない世界です。
珍しいアイヌ料理にはボクも興味津々です。。

  • Kenny
  • 2008年11月09日 09:28


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