2008年09月09日

湖南菜館|中国料理|新宿

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毛沢東の故郷の味

【新宿・歌舞伎町】中国八大料理※のひとつで、毛沢東の故郷でもある、珍しい湖南料理の専門店。

写真は湖南省を代表する伝統料理のひとつ"水煮魚"1880円?。季節の鮮魚のフライともやしをたっぷりのとうがらしで煮た辛くも味わいある料理です。

こちらのシェフは何を隠そう、中国から招いた毛沢東の料理人のお弟子さんとのことで、期待して行ってきました。夜は歩くのを躊躇するような歌舞伎町の雑居ビルの中。はすに構えた男性の写真と、「歌舞伎町案内人・李小牧プロデュースの店」と書かれた入口のあやしげな看板も何のその(苦笑)。やや水商売風なフロアにもめげずにいたところ、お料理は本格派で、意外やお値段もリーズナブル。お店のオペレーションもまともで、ホッとしました。

李小牧さんについては存じ上げなかったのですが、湖南省出身で、『歌舞伎町案内人』(角川書店)などの本を出されている方だったのですね。壁にはジャッキー・チェンとの記念撮影写真。それに女子十二楽坊など来日した中国の有名人もよく訪れているのだとか。

湖南料理は、四川料理をしのいで中国で一番、辛い料理といわれ、「最大の特徴は「鮮香辣」(胃の中が熱くなる酸味と辛さ)で、漢方と唐辛子、豆鼓がブレンドされた鮮烈で深い味わい。そのため、新陳代謝が活発になり、精力増進や美容にも良い健康食でもある」とのこと。確かに先の"水煮魚"は、メニューには"ピリ辛の"と記してあったものの、実際は、日本人の口には激辛に近い辛さでした。

これなら確かに新陳代謝が高まりそうですが、辛い料理を好むゆえ、湖南省出身者は気性の激しい(そしてエネルギッシュな)人が多いのだとか。なるほど、だから毛沢東は...とうなずいてしまいそうです。

オイリーなのであまりたくさん食べられる料理ではありませんが、日本産の食材を使いながら、日本人向けにアレンジしていない本場スタイルで、冬にみんなでわいわいといただくとおいしいかもなぁ、なんて思いました。そうそう。白いごはんは必需品です。

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前菜の"冷しゃぶの湖南風ニンニクソース"780円と、湖南チャーハン1050円 。どの料理もとうがらしの辛さだけでなく、ゴマやナツメなど健康によい素材が使われていて、味わい深い。

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今回はいただかなかった毛沢東のお気に入り料理。湖南風豚肉の角煮1880円と、よだれが出るほどおいしいのでその名がついたという"よだれ鶏"1380円。ていねいに作られた料理だ。次回はぜひいただいてみたい。


もちろん辛い料理だけではなく、滋味あふれるスープや、パパイヤと白キクラゲといった美肌スイーツのメニューも。

また、お店にはその名も"毛沢東コース"というコース料理があり、1人9600円とちょっとお値段が張るのですが、毛沢東の愛した味に興味があり、湖南人のパワーにあやかりたい(?)方はトライしてみてはいかがでしょう?

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中国八大料理
多くの流派がある中国料理の調理法の中でも、最も影響力があり、代表的なものとして社会的に公認されている料理。八大料理は以下の通り。

山東料理、四川料理、広東料理、福建料理、江蘇料理、浙江料理、湖南料理、安徽料理


湖南菜館
新宿区歌舞伎町1-23-13 第一大滝ビル4F
Tel. 03-3207-8288
http://r.gnavi.co.jp/p368100/

■営業時間 Open: 11:00-翌5:00(ランチタイム11:00-15:00)
■定休日 Close: 無休



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profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki


e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長。

2000年にサイト「世界の料理 総合情報サイトe-food.jp」を立ち上げ、以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどとして、食で日本と世界を相互につなぐ社会貢献をモットーに活動。
プロフィール詳細
著作: 「しらべよう!世界の料理」全7巻 (ポプラ社 2017)


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コメント

中華一番さん
丁寧なコメントとご指摘をいただきまして、ありがとうございます!

中国八大料理には分け方がいろいろあるようですね(たとえば、北京料理を山東料理に含めたり...)。

ひとつの例ですが、昨年訪れた上海万博の会場では、会場が上海だったせいか、北京料理=山東料理という区分で、安徽料理が中国八大料理のひとつに数えられて店を出していました。

http://www.gnavi.co.jp/shanghai/jp/expo/localsp/anhui/

安徽料理はあまり聞かない料理ですが、店の説明によると、上海や南翔名物のショウロンポウも、元を正せば安徽が発祥とのこと。でも、塩漬け魚の煮込みといった地味な料理が多く、安徽料理の店自体、上海や北京のような大都市でも皆無に等しいようです。

潮州や揚州料理の方がよっぽどメジャーなのだから、八大料理に入れてもいいのに、と思っちゃいますよね。

  • 2011年01月31日 18:08

今更のコメントですが(笑)。中国8大料理は京菜(北京)・滬菜(上海)・川菜(四川)・粤菜(広東)・魯菜(山東)・湘菜(湖南)・淮揚菜(揚州)・潮菜(潮州)だったと思いますが・・・・。

  • 中華一番
  • 2011年01月28日 05:09

いろんな国の料理が楽しめるのはいいですよね。

  • winter-winter235
  • 2008年09月18日 18:14

Hatsumiさん
コメントありがとうございます。私もずっと気になっていたのですが、用心棒連れで(?)えいっと行ってきました。1度ではとても計り知れないのでまた行きたいと思います。予定が合えばご一緒しましょう。

  • 2008年09月10日 10:18

怪しい店(※誉め言葉)が好きな私としては 前々から 歌舞伎町案内人が開いた湖南料理に すごく興味あったので 前から行こう行こうと友人達と話してるんだけど 企画流れで来月あたりには・・・と思って 数日前に1人で偵察しようかと思ったら 1人で食べるような価格じゃなかったので 皆で行くのを待つことにしました。 日本人向けにアレンジしてない辛さ、良いですねぇ?♪

  • Hatsumi
  • 2008年09月09日 16:34

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