2008年09月19日

太平洋諸島フェスタ・リポート

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太平洋諸島の食品・グッズの展示販売

【赤坂】9月16日から18日まで、赤坂の日本財団ビルで開催された太平洋諸島フェスタに行ってきました。会場では、南太平洋に浮かぶ島国の食品の試食・試飲ができ、雑貨が販売されていました。

平日のオフィス街で開催されたこのフェスタは、本来は、国際機関の太平洋諸島センターや在京大洋州5大使館、JETROなどによる貿易・投資を目的としたものだと思うのですが、一般も無料で参加可能でした。

全世界の料理を制覇してみたい者にとって、南太平洋にちらばる小さな島国は、日本にレストランがほとんどなく、情報も少ない難関のひとつ。ですので、今回は各国フェスタにしては地味なイベントだったものの、それらの国々の団体が一同に介するめったにないチャンスなのでありました(笑)。

お金があったら、飛行機で一気にぴょんぴょん島巡りをしたいところなのですけれど、ね。

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フィジーの食品展示と、南太平洋でポピュラーな飲料・カヴァの試飲会場。泥水のようなカヴァだが、飲んでみると、ゆるーい穏やかな気分になり、なんだか午後の仕事がしたくなくなる(笑)。


さて会場では、投資セミナーのほか、PIF加盟国(クック諸島、ミクロネシア連邦、フィジー諸島、キリバス、マーシャル諸島、ナウル、ニウエ、パラオ、パプア・ニューギニア、サモア、ソロモン諸島、トンガ、ツバル、バヌアツ)のそれぞれのパンフレットが配布され、いくつかの国の展示品、ブースが登場。パプアニューギニアやマーシャル諸島、フィジー、パラオ、トンガなどが食品の試食販売をしていました。

おもしろかったのは、マーシャル諸島のパンの木の実とココナッツの蜜で作ったパンケーキや、トンガの藻屑(現地ではココナッツミルクや生の魚と一緒に食べるそう)、パプアニューギニアのケーキなど。特にパンの木の実(現地でウルという)は初めていただいたので興奮しました(笑)。味の方はパンいうよりもイモ類っぽく、小麦粉のように粘り気はありませんが、わずかに独特の酸味があったりしてなかなかグッドでした。

生のパンの木の実はすぐに腐ってしまって輸出が難しいそうなのですが、これを乾燥粉にして持ってきたのはアイデアですね。映画にもなったバウンティ号の話を思い出したりしました。

会場ではほかに、フィジーのインド系スナックやパラオのフルーツクッキーの販売、フィジーのカヴァ(木の根のドリンク)やラム酒の試飲もしていました。

ポリネシアやメラネシア、ミクロネシアの伝統的な食べ物は、基本的には魚介類やココナツ、タロイモ、パンの木の実などを焼いたり蒸したりする素朴なものだと思うのですが、ところどころにスペインやポルトガル、オランダ、イギリスなどヨーロッパの旧宗主国(地域によっては日本も)や、インド移民の文化が混ざっていて興味が尽きないですね。

インド料理(たとえば小麦粉のロティにカレーを巻いたスナック)は、カリブ諸国と同じように、フィジーやパプアニューギニアの南部など旧イギリス領の島でポピュラーなようですし、おそらくスペイン人がもたらしたであろう、辛いとうがらしを日常的な調味料としている島もあるようです。

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フェスタでは、南太平洋の島々の料理を存分にいただけたというわけではありませんでしたが、ふだんあまり接する機会のないこれらの国の人々からお話をうかがえたり、日本との関わりを知ることができ、勉強になりました。


profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki


e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長。

2000年にサイト「世界の料理 総合情報サイトe-food.jp」を立ち上げ、以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどとして、食で日本と世界を相互につなぐ社会貢献をモットーに活動。
プロフィール詳細
著作: 「しらべよう!世界の料理」全7巻 (ポプラ社 2017)


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