2008年07月09日

駒形どぜう|江戸料理|浅草

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江戸・どじょう料理の名店

【浅草】隅田川にかかる駒形橋の近くに享和元年(1801年)に創業した、江戸の雰囲気あふれるどじょう料理の専門店。

主なメニューはどぜう鍋にどぜう汁、どぜうの柳川、そしてくじら鍋。日本人はもちろん、珍しさに目を輝かせて店を訪れる外国人のお客さんも絶えないそうです。

今回は、GEO Japanという、英語で日本を上手に紹介できるようになるためのプロジェクトの一環としてお店を訪れました。つまり、ただ食べに行くのではなく、日本の文化を外国人に説明するつもりになって食事した次第です。でもまずは、どじょう(loach)とごきぶり(roach)の発音をいい間違えないところから始めなければ…(笑)。

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煮込む前のどぜう鍋はちょっとグロ...。初心者は卵でカバーした柳川(右写真)がおすすめ。ちなみに薄い鉄板は、早く煮えて食べないと気のすまない短気な江戸っ子仕様。どぜう鍋は2盛り出てくる。たっぷりのねぎと、オプションのごぼうのささがきを加えるとさらにおいしくなる。そして火はコンロではなく、炭火なのだ。江戸の伝統を守る心意気があっぱれ。

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合わせ味噌のどぜう汁もなかなかおいしい。迎えの番頭さんや、フロアの造りは、今も江戸にタイムスリップした雰囲気を楽しめる。


ところで、なぜどじょうをどぜうというかというと、文化3年に江戸の大火で店が焼けたことがあり、4文字では縁起が悪いから3文字に、という先代の発案からだそうです。

ウロコのないヌルヌルの川魚・どじょうを食べるなんて抵抗ないのかなぁなどと思っていたのですが、考えてみたら、同様なウナギも世界中でけっこう食べられているのですよね。もちろん、鍋にびっしりと並んだ小さなどじょうの見た目がどうしてもイヤ、という人もいるでしょうが…。ちなみにどじょうは大分産。東京の川ではさすがに獲れないそうです。

嘉永元年(1848年)に出された当時のグルメガイド『江戸名物酒飯手引草』にも「駒形どぜう」の名前が記されているそうですが、見た目を気にしなければ、今、食べてもなかなかおいしいもの。2300円?のランチ定食が、お手ごろ価格でおすすめです。

さあて、時間があれば、この『江戸名物酒飯手引草』の復刻版を手に入れて、「駒形どぜう」以外に今も残る江戸のグルメ店めぐりをしてみたいなぁ、なんて思っています。


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駒形どぜう
東京都台東区駒形1-7-12
Tel. 03-3842-4001
http://www.dozeu.com/

■営業時間:11:00-21:00(LO) *お昼のメニューは16時まで。
■定休日:無休



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profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki


e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長。

2000年にサイト「世界の料理 総合情報サイトe-food.jp」を立ち上げ、以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどとして、食で日本と世界を相互につなぐ社会貢献をモットーに活動。
プロフィール詳細
著作: 「しらべよう!世界の料理」全7巻 (ポプラ社 2017)


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コメント

不思議な世界旅行さん
コメントをありがとうございます。
確かに昔はなかなかたいへんだったかも...。昔の江戸っ子は、隅田川の近くで汗をふきふきどぜう鍋としゃれこんでいたのでしょうか。そんな思いをはせながらいただくと、よりいっそう楽しめそうですね。

  • 2008年07月11日 14:28

キム小僧さん
コメントをありがとうございます。夏バテにはドジョウですか?
では、今年は産地偽装の問題があまりなさそうなドジョウで夏を乗り切りましょうか(笑)。

  • 2008年07月11日 14:25

お久しぶりです。

夏に鍋というだけで暑そうなのに、その上炭火の遠赤外線で炙られては大量の汗が噴き出たのでしょうね、昔は。
現代ではさすがにエアコンがかかっていそうです。

でも、汗をかくのが夏バテに良かったのかもしれませんね。


夏バテに鰻とドジョウのどっちが良いと聞かれたら迷わずドジョウ。
東北の田舎生まれはドジョウはいつも食べてましたがウナギはやっぱり贅沢品で食べれませんでした。
東北ではドジョウ汁と言うのもよく食べます。
鍋に水を張り豆腐を入れてから火に掛け沸いたらドジョウを入れるという料理です。熱くってドジョウが豆腐の中に逃げると小さい時に教えられましたが本当は逃げないです(笑)
私は今はドジョウは会津若松から送ってもらっています。

  • キム小僧
  • 2008年07月09日 09:11

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