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2008年04月23日

協力隊まつり2008 リポート

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海外青年協力隊OBらによるお祭り

【広尾】4月19日(土)・20日(日)に、広尾のJICA地球ひろばで開催された「協力隊まつり」。珍しい国の料理も振舞われるとのことで行ってきました。

青年協力隊とシニア海外ボランティアのOB会により、「地球がふるさと?守ろう地球の環境?」をテーマに開催された今年のフェスティバル。民族音楽の演奏や展示会などで、ほのぼのと盛り上がっていましたが、私は何はともあれ、アフリカのニジェール料理、南太平洋のサモア料理、中米のホンジュラス料理の販売ブースに直進(笑)。これらの国々で貴重な体験をされたOB、OGの方々が作られた珍しいお料理を楽しませていただきました。

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左写真は、アフリカ・サハラ砂漠に面する国ニジェールの食べ物ナマ。現地のハウサ語でズバリ"肉"という意味の、きわめてシンプルな料理。スパイシーなソースにつけた牛肉と羊肉、内臓肉とタマネギを焼き、とうがらしやにんにくなどをミックスした塩をつけていただく。けっこうイケる味。

右写真は、中米のホンジュラスOB有志の会による、フリホーレス(豆)をとうもろこしの粉で作った皮で包んだブリトー。メキシコ料理と類似。そういえば、彼らの主食である、世界的なとうもろこしの高騰が心配だ...。

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左写真は、南太平洋の国サモアのスナック、パンケケ。お察しの通りパンケーキが訛ったもので、シナモンの効いたモチモチ、サクサクのタネがとってもおいしかった。ちなみに、OB会の方に話を聞いたところ、サモアの主食はタロイモやココナッツ。常夏ののんびりしたサモア島は、ハワイ出身の元力士・小錦もルーツでもあるそう。体格のいい人の多いサモア人の食生活の秘密はそんなところから?

右写真は、カリブの国ドミニカ共和国のブースから。ドミニカ産のカカオを使ったチョコレートが、近日中にロッテから発売されるそうで、しっかり展示されていた。産地特定もここまできたのですね。メモメモ。

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手作り感のただよう、なごやかな会場。JICA地球ひろばには、「カフェフロンティア」という、世界各国の料理を提供するおしゃれなカフェレストランが常時、併設されている。タイ料理のトートマンプラー、ベトナム料理の生春巻きといったポピュラーな料理から、ガーナ風春巻き、西アフリカのフフ&シチューなどちょっと珍しいメニューまで。軽食がメインで、広尾で小腹がすいたときに重宝しそう。


私は残念ながら、協力隊に参加したことがないのですが、どこへ派遣されるともわからず、特に初期のころは、前準備もなくほとんどいきなり現地に送られて、カルチャーショックを受ける人も多かったそう。そういった海外、特に途上国での体験を乗り越えてきた元協力隊の人々には、連帯感があるのでしょうね。部外者の私も、ほのぼのとした雰囲気のお祭りを満喫させていただきました。

JICA地球ひろば
渋谷区広尾4-2-24
Tel. 03-3400-7717
http://www.jica.go.jp/hiroba/



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profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki

e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、全日本司厨士協会会員 調理師。主な著書:図鑑NEOまどあけずかん「せかいのりょうり」監修(小学館 2021)、「世界の郷土料理事典」(誠文堂新光社 2020)。

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