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2007年06月29日

フランス シャンパーニュ旅行記2

[ ■海外旅行 ]

tetanger_winery.jpg

シャンパン・ワインカーヴめぐり

シャンパーニュ州のランス、エペルネ周辺には、世界に名だたるシャンパン・メーカーのカーヴが集中しています。短期旅行者でも行きやすいスポットを訪ねてきました。



世界遺産にも制定されている、壮麗なノートルダム大聖堂のある街ランス。その街はずれには、テタンジェ、パイパー・エイドシックなどの由緒あるシャンパン・メーカーのカーヴが建ち並び、予約なしでも見学することができます(ただし、タイミングによって待たされることがあるので、時間のない方は早めに到着した方がよいです)。

まずは、テタンジェ。13世紀に建立されたサン・ニケーズ修道院の地下にあるカーヴには、かのコント・ド・シャンパーニュをはじめとするテタンジェの名醸シャンパンが眠っています。ツアーガイドは英語、フランス語、ドイツ語のほか、時には日本語もあるようですが、今回は時間の関係で英語のツアーガイドに。入場料は1人7ユーロでした。

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↑テタンジェ社のゲート。まさにバラの季節の5月。入り口付近には、イギリスの園芸家デヴィッド・オースティンによる、まるでシャンパンの泡のような繊細な色合いのバラ、その名も"コント・ド・シャンパーニュ"が、甘いムスクの香りを振りまきながら咲き誇っていた(この苗は日本のバラ専門の園芸店でも購入することができる)。

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↑見学のあとは、お楽しみのシャンパン試飲タイム。お品はテタンジェのスタンダード、ノンヴィンテージのレゼルブ。敷地内には売店もあり、購入も可能。

テタンジェからほど近い場所には、パイパー・エイドシックのカーヴがある。マリー・アントワネットに特製のシャンパンを献上した歴史のあるメーカーだが、今回は時間の都合で見学はパス。ここのカーヴには見学者用の列車が走っているという、遊園地のようなアトラクションがあるとか。

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↑ランスの街の中心にあるノートルダム大聖堂。その周囲には、シャンパン専門店などのみやげもの屋が建ち並ぶ。

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↑ランス駅から、のどかなぶどう畑の中を走るローカル列車でエペルネへ。エペルネはランスよりさらに小さな街だが、ここにはその名もシャンパン街道という、カーヴの密集エリアがある。その中には、かのモエ・エ・シャンドンの本社も。ここは、イメージ戦略では、おそらくシャンパーニュで一番、世界的な成功を収めている会社だろう。こちらのカーヴも見学できる。


ご存知の通り、シャンパン(シャンパーニュ)の名称は、他所で作られた発泡ワインに使ってはいけないことになっています。とはいっても、私もつい最近までは、シャンパンも、スペインのカヴァやイタリアのスプマンテといったスパークリングワインも大して変わらないものだろう、なんて思っていました。ところが、実際に現地を訪れて、シャンパンのことを少しでも知るようになると、大きな違いがあることがわかってきました。

シャンパーニュ地方は、かつては石灰質の荒地が続く貧しい地域だったといいます(そのためか、ブルゴーニュなどと違って、シャンパーニュには伝統的な名物料理がほとんどありません)。中世のベネディクト派の修道士ドン・ペリニヨンが、生涯をかけて発明・開発した発泡ワイン=シャンパンによって、現在では世界に名だたる場所になった経緯があるのですが、その道のりは、他所のライバルに負けじと、シャンパーニュの地質や風、製法、ぶどう品種(シャルドネ、ピノノワール、ピノ・ムニエが多い)の調合比率等を研究し尽くした、まさに土地の人々の努力の賜物であったと思われるのです。

たとえば、あの独特な熟成感や、味わいの幅広さ、繊細さ...。どんな料理にも合わせやすく、先のリポートに書いたように、食事の最初から最後までシャンパン通しにもできるなんて、他のスパークリングワインではまずありえません。

シャンパンと他のスパークリングワインの違いは、いうならばブロードウェイ・ミュージカルのオリジナル・キャストと、レプリカである翻訳ミュージカルの違いに似ているとでもいうべきか。何でもそうでしょうが、他にそれなりに優れたものがあっても、まずはオリジナルを知っておくことが、本物を見極める指針になると思うのです。

"シャンパン&キャビア"と称されるように、シャンパンはリッチで高価な飲食の代名詞。デイリーに飲めないうらみがありますが、今度、飲む機会があるときは、ただの食前酒のイメージから脱却していそうです。

おわり

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←シャンパンの発明者といわれる、修道士ドン・ペリニヨンの像。ドンペリ、ドンペリと金にあかせてシャンパンをがぶ飲みする夜の巷の連中に見せてやりたい、聖なるお姿。




Author: ゆ

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