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2007年05月02日

カスピアン・キッチン|アゼルバイジャン料理|京都

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トルコ料理とペルシャ料理の中間

「カスピアン・キッチン」は閉店し、現在は同じオーナーによるお店「シャンディズ」として河原町三条に移転。こちらではペルシャ、アゼルバイジャン、トルクメニスタン料理を提供しています。新住所は、京都市中京区河原町三条上ル一筋目東入ル エアポートビル2F(地下鉄・京都市役所前駅) Tel. 075-211-5577。

【河原町-新京極】ショッピングモールの連なる新京極の近くにある、アゼルバイジャン人・エスキャンダルザデ・レザさんによるレストラン。

アゼルバイジャンは、イランやロシア、グルジアなどと国境を接した、カスピ海に面したコーカサス(カフカス)地方の国。アゼルバイジャン人はイランなどにも住んでいるそうです。料理は、おおざっぱにいえば、トルコ料理とペルシャ料理の中間のイメージ。

たとえば、上写真のケバブなどがいい例。スパイシーなトルコのアダナケバブと、ペルシャのグビデケバブの盛り合わせなのですもの。

と、しっかり区別された料理もありますが、中には、ひよこ豆のペースト"フムス"のような前菜ハムスなど、見かけはトルコ風で、スパイスの味わいはペルシャ風という、ちょっと不思議な感じの料理も...。

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アゼルバイジャン風スコッチエッグとでも呼びたい、クフテ・タブリズィ。ゆでたまごを豆、6種の野菜、ライス入りひき肉で包み、トマトスープで煮込んだ鍋料理。やさしい味わいの家庭料理で、1日10個の限定品とのこと。これはぜひ食べていただきたい。右写真は盛り付けたところ。クフテはおそらく、トルコや中東にある、キョフテ(コフタ)の変形だろう。

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左はコレシュテ・ゴールメサブズィ。ペルシャの定番料理。ポーロ(ペルシャの野菜入り炊き込みご飯)と一緒に。

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お店のメニューにも、しっかりアゼルバイジャンの地図が...。店内にはペルシャ絨毯のタペストリーが随所に飾られていた。

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ドネルケバブなど、7種以上そろえたケバブ類や、ヨーグルト料理の充実には、なかなかのこだわりを感じました。コースは3000円から。ワインはトルコワインをそろえていて、異国情緒が楽しめますよ。

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カスピアン・キッチン -Caspian Kitchen
中京区新京極通三条下ル東入ル松ヶ枝町 安楽ビル2F

■営業時間:12:00-15:00、17:00-22:30
■定休日:なし

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profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki

e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、全日本司厨士協会会員 調理師。主な著書:図鑑NEOまどあけずかん「せかいのりょうり」監修(小学館 2021)、「世界の郷土料理事典」(誠文堂新光社 2020)。

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