2007年03月02日

全州ビビンバ|韓国・全州 グルメの旅2

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無形文化財に指定された料理

全州の名物料理といえば、まず全州ビビンバ。韓国料理の定番・ビビンバ(ビビンパップ)は、日本でもおなじみの、おかずを混ぜて食べるどんぶりごはんですが、全州ブランドを冠した本場の味は、どんなものでしょう。

朝鮮三大名菜とされる全州ビビンバは、韓国の無形文化財に指定されているそう。料理が文化財とは、ちょっと驚きですね。全州の周囲の肥沃な大地で採れた豊かな食材と、王朝時代から受け継がれた念入りな調理法が、貴重と認められたのでしょう。

それに、ただごはんの上におかずを並べたのではなく、おかずの配置には陰陽五行説の思想が反映されているといいます。う?ん、奥が深いぞ、全州ビビンバ。

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全州ビビンバのおかずの配置は、陰陽五行説にのっとったもの。ちゃんと気をつけているお店では、色彩ごとに、北に黒、南に赤、東に青(緑)、西に白、中央に黄色い色のおかずが配置されるという。まさに、どんぶりに広がる森羅万象...。ご利益もあることだろう。ビビンバは、金属製の箸を1本ずつ両手に持って、適度にかき混ぜるのが全州スタイル。

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ビビンバだけでなく、前菜がたくさんついてくる。もちろん無料。韓国の食堂は気前がいい!

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さて、ひとくちに全州ビビンバといっても、お店によって少しずつスタイルが違います。おかずが微妙に違うのはもちろん、初めからごはんにコチジャンが混ぜられているお店もあるようです。70年代に登場した、日本でもおなじみの石焼きビビンバというのもありますね。もちろん、おいしさやサービスも店によりけり。

ソウルにも全州ビビンバと銘打ったお店はありますが、明石で食べる明石焼き(地元では"玉子焼き")とか、下関で食べるてっちりのように、地元に行かないと本当のおいしさがわからないものなのかもしれません。

というわけで、本物の味を確かめるためにも、一度は全州にビビンバを食べに出かけてみることをおすすめします(笑)。

「全州韓定食|韓国・全州グルメの旅3」に続きます


profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki


e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長。

2000年にサイト「世界の料理 総合情報サイトe-food.jp」を立ち上げ、以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどとして、食で日本と世界を相互につなぐ社会貢献をモットーに活動。
プロフィール詳細
著作: 「しらべよう!世界の料理」全7巻 (ポプラ社 2017)


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