2006年12月11日

※最新更新日:2011年11月14日
クリスマスの食卓をゴージャスに彩る七面鳥の丸焼き(ローストターキー)にチャレンジしてみませんか?ここでは、輸入食材の加工品を利用してなるべく簡単に作る、アメリカの伝統的レシピをご紹介します。
【材料】
七面鳥 (内臓等を取り除いて下処理された冷凍品)1羽(2-3kg)
岩塩 適量
スタッフィングの素 (詰め物用の乾燥パンのかけら+シーズニング)150g
(あれば、生のローズマリーやタイムを加えると香り豊かに)
たまねぎ 大1個 (みじん切り)
セロリの葉 3?4本 (みじん切り)
溶かしバター 200mlくらい
クランベリーソース(缶詰)1缶
ターキー用グレービー (=ソース。自作可。水で粉を溶かすだけのインスタント品も販売されている)
料理用たこ糸 (シリコン製の脚留めが七面鳥についているときは不要)
アルミホイル
使い捨てのアルミのお皿
※以下お好みで飾り用
野菜 (ちぎったレタス、プチトマトなど)適量
マッシュポテト 適量
【作り方】
1.コチコチに冷凍された七面鳥を、調理する約1週間から5日前に用意し、冷蔵庫の中で少しずつ全解凍する。半解凍のまま調理すると、水っぽくなるので注意。
2.解凍した1を調理の前日に、外部・内部とも水でよく洗い、キッチンペーパーで水気をよく吸い取って、全体に岩塩をまぶして下味をつけておく。
3.2を焼く2-3時間前に、七面鳥の表面に溶かしバターをハケでたっぷりと塗っておく。このとき、バターにブランデーを混ぜてもよい。
4.スタッフィング(詰め物)を作る。バターでたまねぎとセロリの葉のみじん切りをフライパンで炒めて、水でふやかしたスタッフィングの素と混ぜる。
5.七面鳥をアルミホイルを敷いたオーブン用の深皿の鉄板に置き、お腹に3のスタッフィングを詰め、七面鳥の脚と翼をたこ糸で十字にしっかりと結ぶ(シリコンや針金の脚留めがついている場合は必要なし)。
6.オーブンを予熱し、ガスオーブンで175?180度(電気オーブンの場合は190度位)にセットして、金属やアルミのお皿の上に七面鳥を乗せて焼き始める。
焼き上がりまでの所要時間は3-5時間(七面鳥の大きさによる。小ぶりのベビーターキーをこんがり焼いた場合3時間)だが、約30分ごとにオーブンから取り出し、バターと、アルミのお皿の上に落ちた焼き汁を塗って、またオーブンに戻しながら焼き続ける(その際、チキンストックがあればそれを溶かして一緒にかけるとジューシーに)。
7.七面鳥を焼いている間にクランベリーソースとグレービーを用意しておく。缶入りクランベリーソースは、鍋にかけてほぐすだけ(もしあれば、生のクランベリーやブルーベリーなどを少し加えて混ぜると香りがよくなる)。
9.七面鳥をオーブンから取り出し、パセリをふりかけたり、周囲に野菜やマッシュポテトなどを飾って出来上がり。
※クランベリーソースや、グレービー(アルミのお皿に落ちた焼き汁を鍋に移し、塩、こしょう、少量の片栗粉または小麦粉を入れて熱し、とろみをつけて作る)などお好みのソースをつけていただきます。


↑焼く前の七面鳥は左写真のような感じ。アメリカらしく、オートマチックかつ合理的に下処理されている。右下は販売時のパッケージ状態。
↑右写真は、左から、アメリカLawry's社のターキー用グレービーの素、同Bell's社のトラディッショナル・スタッフィングの素、同SW社のクランベリーソースの缶詰。これらの加工品を利用すれば、手軽にアメリカンテイストのローストターキーが作れる。もちろん、それぞれ手作りしたり、マッシュルームなどの具を追加して、自分好みに作ることも可能。
大き目のクルトンにシーズニングをまぶしたようなスタッフィング(下写真)、は、硬くなったパンをちぎっても作れる。シーズニングは、セロリやたまねぎのエキス、塩などのミックスだが、まずは既製品を購入して、アメリカ家庭の味付けの基本を体験するのもおもしろい。パンの代わりにライスを使うこともあるようだ。

【おいしく作るためのTIPSなど】
■七面鳥なんてグロテクスそう...と、最初はこわいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが(笑)、冷凍で輸入された七面鳥は、首が落とされ、内臓や頭が除去されている等、工場でしっかりと下処理がしてあるので、扱い慣れればそんなに恐れるものではありません。
ただし、七面鳥をさわったら、あとでしっかり石鹸で手を洗いましょう。
■七面鳥には、グレービー(ソース)を作るときのエキス用にネックやレバー、砂嚢が一緒についていることがありますが、今回は使用しませんでした。時間のある方は、手作りグレービーにチャレンジしてみてくださいね。
■七面鳥に、先端の赤い、小さな白い栓のようなものがささっていることがあります。これは七面鳥の焼き加減を知らせる温度計(ポップアップ・タイマー)。この先端の赤が飛び出したら、焼き上がりの合図なのだそう。七面鳥の生焼けにはくれぐれも気をつけて。
■カーリー西條さんのレシピによると、「七面鳥がキツネ色になったら、アルミ箔をかぶせ、皮をクリスピーに仕上げるため、焼き上げ最後の10分間はアルミ箔を外す。焼き上がったら、すぐに切り分けず、15分間はそのまま置いておく」とあります。お試しを。
■七面鳥は、2kg弱のベビーターキーから、6kg以上の成鳥肉まで、いろいろな大きさのものが販売されています。今回は3.5kg程度のものを選びました。
2008年のサンクスギビング・デーにはホームパーティーで2度、七面鳥を焼いたのですが、14人ほどできれいになくなってしまいました...。ありがたいことです。

2010年のパーティーでは、ちょっと趣向を変えて、アジアン(ベトナム)スタイルの七面鳥の丸焼きを作ってみました(左写真)。
といっても、そんなに難しいことはなく、詰め物をニョクマム&レモン風味のご飯に変えて、パクチー、あさつきをトッピングし、クランベリーソースの代わりに、同じように甘酸っぱいタマリンドソースを使って思いつきでアレンジしただけなのですが...。
日本人にはこちらの味の方がなじみやすいらしく、おかげさまで大好評でした。七面鳥とレモン風味は相性も抜群です。これからも毎年、いろいろなバージョンの七面鳥の丸焼きを開発?していきたいと思います(笑)。
***
2011年は、イタリア風ローストターキー(これも創作料理です(笑)を作ってみました。スタッフィングはパルミジャーノチーズのリゾット、ソースは、レモンで酸味をつけたトマトジャムです。
***
さて、欧米では、七面鳥を丸焼きしたのはいいけれど、いつまでも冷蔵庫に残ってウンザリ...というケースがよくあるよう。それに関したジョークもいろいろあります(たとえば、駄作の映画を"ターキー"なんていいますね)。食べ残した七面鳥の典型的な利用方法は、翌日のサンドイッチの具です。
いずれにしても、このローストターキー、一気に食卓がパッと華やかになりますから、パーティーにおすすめの料理ですよ!
また、私自身はまだ試していませんが、七面鳥が苦手な方は、同じレシピのチキン・バージョンも可能ではないかと思います。

■日本ではあまりなじみのない北米原産の七面鳥(英語で"ターキー"、フランス語で"ダンド")ですが、ホワイトターキー(左写真)、ブラックターキー、野生のワイルドターキーなどいろいろな品種の七面鳥がいるそう。
アメリカでは、食肉用として年間3億羽の七面鳥が飼育され、感謝祭(=サンクスギビングデー。アメリカやカナダでは、クリスマス以外に、11月の第4木曜(カナダは10月の第2月曜)の感謝祭の日に七面鳥を食べる習慣がある)のシーズンだけで4500万羽が消費されるそう。まさに一大マーケットなのです。
さっぱりとした味わいの七面鳥の肉は、含まれるたんぱく質はチキンとほぼ同量なのに、脂質の量は半分以下。ダイエットされている方におすすめです。
■七面鳥およびスタッフィングなどの材料は、毎年、麻布の日進ワールドデリカテッセンで購入しています。店頭でいろいろなサイズの七面鳥(コチコチに冷凍されています)を選べるのが気に入っています。3.5kg程度のものが2100円前後と、意外とお手ごろ価格(2011年11月の価格)。
周囲に大使館が多いため外国人のお客さんが多く、またもともと宮内庁御用達のお肉&ハム専門店だけに、在庫が豊富な上、他店より値段が安め。レシピのアドバイスもいただきました。
日進ワールドデリカテッセンでは残念ながら通販は行なっていませんが、七面鳥や輸入加工品を全国から通販で買えるサイトがあります。いくつかご紹介しますね。
・cost cost21
・グルメミートショップ
・プライスクラブ・オンライン
他、参考にさせていただいたサイト
・カーリーおばさんの七面鳥のレシピ(myfood.jp)
・グルメレシピ.com
モットーは「食は最高のコミュニケーション手段のひとつ」。言語や習慣の違いを越えて"おいしい!"で人と人をつなぐ世界の料理の魅力を広めたい思いから、珠玉の料理を求めて、拠点の東京をはじめ、日本全国・世界各地のレストランや食スポット等を取材で飛び回っております。
このブログでは、レシピやお店、旅行など世界の食べ物の話題を幅広く紹介します。
→
メール
世界料理通信 (料理関係の情報やイベントを満載したニュースレター)配信登録(月2回発行)
Yahoo!Japanカテゴリ登録ブログ