【閉店】ネフェルティティ東京|エジプト料理|目黒
[ エジプト料理 ]
エジプト人シェフによる本格料理
※閉店しました。現在は西麻布店が営業中です。
【目黒】2006年11月、目黒西口近くにオープンした、古代エジプトの王妃の名を冠するエジプト料理レストラン。カイロの5つ星ホテルで20年の経験を持つシェフが腕を振るいます。
写真は、ご飯を詰めた鳩を丸焼きしたエジプトの伝統料理ハマム・マッハシ2100円です。
この鳩が直径25cmほど。姿焼きのままどーんと出てくるとちょっとびっくりしますが、鳩肉は柔らかく、ライスのスパイスも控えめで、意外と食べやすいものです。東京でこの料理を食べられるお店は、他にないのではないかと思います。
エジプト人は鳩をよく食べるようで、現地では、白い塔のような専用の鳩小屋で、食用の鳩が飼育されています。首都カイロにあるケンタッキーフライドチキンには、" ピジョン"というメニューがあるとかないとか(笑)。ちなみにエジプトの鳩は、日本の神社などにいるドバトとは違う品種です。
3800円のコースより(肉か魚のメイン料理を選べる)。左写真は、ホムモス(ひよこ豆のペースト)やババガヌーグ(なすのペースト)などを盛り合わせた前菜マッザと、アレキサンドリアスタイルのエビのマリネガンバリ・イスカンダラーニ。
エジプトにもシシカバブは健在。スパイスは控えめ。右写真はデザートのロズ・ビ・ラバン(ライスプディング)。甘さは極めて控えめ。ココナッツ風味のご飯を食べているようだった。
どろっとしたエジプトコーヒーと、毎週水土に行なわれているベリーダンスショー。この日のダンサーはモロッコ人とのこと。さすがのリズム感。各個室を廻って、さらに本場風な雰囲気を盛り上げる。
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他の料理は、全体的にスパイスも塩分も控えめで、レバノンやトルコの似たような料理を食べたあとでは、繊細さに欠け、ややぼやけた味という印象。でも、これが本当のエジプト料理であろうし、新宿コマと渋谷の東急文化村にあるエジプト風料理の店よりは、はるかにまとも。
エジプト人の店主はおそらく意識していて、"正しいエジプト"を伝えるために本物にこだわったのだと思います。
金の薄布カーテンで統一した、すべて個室のゴージャス感あふれるフロアや、北アフリカ出身のベリーダンサー、シーシャ(水たばこ)やボディペインティングのサービス、そして、エジプト直輸入のスパイスや、1月からメニューに加わる予定の同じく直輸入のエジプトのビールとワインの提供などに、その意気込みを感じますね。
四ツ谷のエジプト料理店「エル・サラーヤ」とはまた個性が違う、エジプトの文化情報を発信するレストランとして、東京で成功することを願っています。
→エジプト料理について
→エジプトの料理(Naima Travelさん)
e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、全日本司厨士協会会員 調理師。主な著書:図鑑NEOまどあけずかん「せかいのりょうり」監修(小学館 2021)、「世界の郷土料理事典」(誠文堂新光社 2020)。
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エジプトの料理についてよく分かった。
とても、よかった
目黒のネフェルティティ東京に行ったが、店内はエキゾティックな雰囲気でとてもキレイだった。料理もまぁまぁでベリーダンスのショーなどもあり、なかなか面白い。。。しかし、ひとつ気になる事が。。。。店内の内装はカーテンで仕切られた個室風な作りで居心地も最高だが、オーナーと思われる人の謀有名人たちと撮った写真がそこらじゅうに貼ってある。普通は店に客としてやって来た有名人と写真を撮り、それを店内に飾っているなら分かるが
写真を見る限り、客として来たわけではなさそうだし、せっかく内装にこだわった感じの店内がオーナー写真館のようになっているのが残念でならない。せっかくのエキゾティックな雰囲気も半減である。あれは外した方が絶対にいいと思うが。。。
それ以外はスタッフの対応、料理、雰囲気ともに◎である。