2006年10月23日

エリックピエール|マダガスカル料理|駒沢大学

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日本人好みのあっさり料理

※残念ながら2009年3月に閉店しました。

【駒沢大学】駒沢通りと駒沢公園通りの角に、2006年7月に茅ヶ崎から移転オープンしたトラットリア。ふだんはイタリア料理店ですが、15人ほどのグループで前日までに予約をすれば(また、もっと少人数でも材料があれば)、マダガスカル出身のシェフ、エリック・ピエールさんによるマダガスカル料理もいただくことができます(ディナーのみ)。

この日は「マダガスカル・ナイト」とのことで、ブッフェによる珍しいマダガスカル料理の数々を楽しませていただきました。上写真は、ラヴィトト・エナキソという、キャッサバの葉で豚肉を煮込んだ、マダガスカルの名物料理です。

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前菜のフレッシュトマトサラダの赤タマネギ添え。各種香味の中に、DANGERと書かれたいかにも辛そうなマダガスカル産とうがらしの粉が...。マダガスカルでは、辛いとうがらしを日常的に料理に使うそう。

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左写真は、インド料理でおなじみのサモサのマダガスカル版。ひき肉を詰めた揚げ餃子のよう。右写真は、マラガシ語(マダガスカル語)でソシッシィ・エナキスー・シャラマソという、豚肉とソーセージ、白インゲン豆の煮込み。料理自体は辛くなく、アチャード(アチャール)という、おそらくインド系の辛い調味料等で加減する。

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左写真は、マダガスカル版リゾットとでもいうべき、桜えびと肉団子の雑炊ヴァリアミナナナ(リズミカルなマラガシ語のイントネーションが心地よい。右写真は、チキンスープ、ロナクウ。どちらも、ショウガ風味のあっさりした味わいがアジアっぽい。

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左写真は、バニラで味付けした茹でキャッサバのマンガ・ハズ。そういえば、マダガスカルはバニラの一大産地だったっけ。右写真は、おやきのようなキャッサバのデザートムフ・マンガズ。キャッサバは、南米のブラジル北西部が原産地で、大航海時代にヨーロッパ人によってマダガスカルに持ち込まれたものだという。

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左写真はデザートのムフ・アクンジュ(揚げバナナ)。素朴な味わい。大通りの角地に面し、窓枠がたっぷりと取られた、開放感のあるフロアが心地よい。

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人懐っこくてチャーミング、そして職人肌のエリックさん。イタリアに長く暮らした経験から、イタリア料理はお手のもの。たびたびテレビにも出演されている。ジェントルな日本人店長の鈴木さんとのコンビもグッド。この日はマダガスカル料理オンリーだったが、外観や通常メニューは、イタリアン。もちろん、こちらのメニューもおいしそうだった。

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メニューにはないが、珍しいマダガスカル産のラム(バニラとクローブ入り)やワイン、ビールがオブジェとして置かれている。また店内にはそこかしこにマダガスカルのポスターやグッズ、パンフレットなどがちりばめられ、まるでミニ観光局のよう。エリックさんの人柄にも惹かれて、何だかマダガスカルに行ってみたくなる...。廃品の缶を使って子供たちが作ったというクラフトが愛らしく、細部まで実によくできているのが印象的だった。


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マダガスカルは、古来から移住していたアジアのマレー系をはじめ、アフリカやアラブ、そして旧宗主国のフランスの文化が混じった、クレオールの魅力あふれる国。特産のバニラをかくし味に使ったり、意外と独特な料理にびっくりしました。

西アフリカのオイリーな料理とは違って、どちらかとアジアに近い、あっさりと上品な日本人にもなじみやすい料理の数々...。そして、エリック・ピエール・シェフの味覚センスもさることながら、「フランスの影響を受けた国の料理はおいしい」という定説を、また実証してくれたのでした(笑)。

参照
マダガスカル料理について

さて、後日、ふだんのメニューである、イタリア料理をいただきに再訪しました。こちらもエリックさんのセンスが光るお料理で、特に、エディブルフラワーを飾った美しい前菜の盛り合わせや、ビーツを練りこんだ手打ちパスタ(ミモザ)、ナッツが香ばしいデザートのカッサータなどが印象的でした。

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エリック・シェフの独創性が光るミモザパスタと、カッサータ。


エリックピエール Erick Pierre
世田谷区駒沢3-1-3 シャトレ駒沢202
http://erick-pierre.com/

■営業時間 Open: 11:30-14:30(土日は15:00まで)、18:00-23:00
■定休日 Close: 月



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profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki


e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長。

2000年にサイト「世界の料理 総合情報サイトe-food.jp」を立ち上げ、以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどとして、食で日本と世界を相互につなぐ社会貢献をモットーに活動。
プロフィール詳細
著作: 「しらべよう!世界の料理」全7巻 (ポプラ社 2017)


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コメント

不正アクセスをブロックしました/ Shut down bad acesses thru Network in Odawara-City board of education on 2007-2-20 11:45:28 - 2007-2-20 11:50:28.

  • Admin
  • 2007年02月20日 14:12

学校の調べ学習で、ラビトトを探していて、たまたまこのページにたどり着きました。写真を探していたので、とても助かりました。ありがとうございます!!葉っぱと煮込むなんて…と思っていましたが、とてもおいしそうですね、ラビトト。また次の調べ学習で、参考にしたいと思います。これからもよろしくお願いします。(^^)/

  • あひる゜△゜
  • 2007年01月13日 18:47

アントンさん
Hatsumiさん経由で参加させていただきました。情報をいただき感謝です。今回は残念でしたが、次回開催されたときは楽しめるといいですね!

  • 2006年10月25日 17:16

Mangoさん、コメントをいただきありがとうございます。

Mangoさんも、同じ会場においでだったのですね。残念ながらお話できませんでしたが、あのおいしい空間を共有できて光栄です。

またブログをお褒めいただき、うれしいです。情報を活用いただければ幸いです!

  • 2006年10月25日 17:13

Hatsumiさんこんばんは!
こんな大きなサイトにお店が紹介されたのですね!

たまたまHatsumiさんが喜びそうなネタだったので
日記にしたのですがこんなに広まるとは思いませんでした。
エリック&鈴木さんもビックリしてメッセージが私の所にも
来ました。

画像を見るとみなさん楽しそうな感じですね?!
お料理も美味しそう!

あ??行けなくて残念・・・。

  • アントン
  • 2006年10月24日 23:43

こんばんは!
先日のマダガスカルナイトに行ったものです。
いらっしゃったんですね?
お会いできなくて残念でした。
写真も綺麗だし、料理名も完璧ですごいですね!
世界料理ブログを参考にさせていただき、
食べ歩きしたいと思います!!


Hatsumiさん、コメントをありがとうございます

「イタリアン&マダガスカル料理」は、たしかに、インパクトのある差別化がはかれそうですね?(笑)。来月もよろしくです♪

  • 2006年10月24日 10:22

先日は 新しい味の開拓 楽しかったですね♪
しかも即決で また企画が出来て すぐに定員に達しちゃうなんて すごいです。 
たぶん裏メニューでなく 「イタリアン&マダガスカル」と表に出しても ウケそうですよね。
今後も奥深く とことんディープに行きましょう?
来月もよろしくお願いします  m(_ _)m


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