2006年10月05日

マドラスキッチン|南インド料理|笹塚

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オマーン宮廷インド料理も

※残念ながら閉店しました。

【新宿区笹塚】京王線・笹塚駅北口を出てすぐの場所にある、南インド料理を中心にしたインド料理レストラン。

南インド料理のほかに、ヘッドシェフのラメシュさんが、アラビア半島の国オマーンのカブース国王のおかかえ料理人だった経験から、オマーン宮廷インド料理も提供しています(左写真。4人以上で要予約)。

その名もスルタン・カブース・ターリは、大盛りのタンドリチキンと、4種のカレー+ヨーグルト、ライス、ナン2種、デザート、ドリンクがセットになったコース。価格は1人4000円。作り置きせずに、注文を受けてからその場で調理してくださる、色とりどりにバラエティで、リッチな味わいのインド料理に感動しました。

まさに、オマーン宮廷に5年間仕え、在日16年で日本語もペラペラのベテラン、ラメシュ・シェフの腕が光る逸品です。さほど辛くないマイルドな味わいのカレーが、中東系の王様の好みなのかもしれません。

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香ばしいスパイスをまぶしたポテトカレーと、骨付きチキン入りのほうれん草カレー。グリーンの色合いが美しい。

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マトンカレーと、エビカレー。両者とも、素材に変哲はないが、ありがちな巷のインド料理店のカレーとは、やっぱりひと味違う。いろいろなカレーを少しずつ取ってライスの上に乗せ、ヨーグルトをかけて混ぜて食べると、いっそうおいしい。

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てんこ盛りのタンドリチキン。1人1皿どーんと出てきて、びっくり。スパイスで香りづけしたライスと、ナン(プレーンとガーリックの2種)が両方いただける。

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カルダモンの香りがさわやかな、手作りのクルフィ(アイスクリーム)も、甘さ控えめでグッド。右写真は、その名も、スルタン・カブース・ミンティアという、ミントジュース。料理もそうだが、日本でいただけるのは、おそらくここだけ。グリーンの色合いが美しく、ミントとかんきつ系の、甘くてさわやかな味わいが広がる、とってもおいしいジュースでした。

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ラメシュさんは、インドのケララ州出身で、お隣のタミルナドゥ州のチェンナイ(マドラス)で経験を積まれたそう。事前に予約すれば、南インドのミールスも出していただけるとのことです。次回は、ゴージャスな宮廷料理とはまた違った、ラメシュさんの故郷の味をいただいてみたいですね。

ちなみに、ラメシュさんの出身地であるケララ州の州都ティルヴァナンタプラム(トリヴァンドラム)やコーチンのほか、チェンナイ、ムンバイなどインドの主要都市と、ペルシャ湾の入り口という重要地点に位置するオマーンの首都マスカットは、オマーン航空の定期フライトが就航しているほど縁ある関係。アラビア半島に出稼ぎに行っているインド人の数は多く、そのため中東ではインド料理がポピュラーです。

当然、現地で働くインド人の料理人も少なくないはずですが、そんな中で、オマーン国王に仕えたというのは、実は、お国では相当、名誉なことだったのではと想像してしまいました。

東京では最近、南インド料理レストランが雨後のタケノコのように増えてきましたが、こんな魅力的なストーリー性を含め、シェフの経歴を活かしたメニューづくりをしている「マドラスキッチン」は、ひときわ個性の光るお店に思えます。

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マドラスキッチン Madras Kitchen
渋谷区笹塚1-56-6 クレセントプラザ笹塚2F

■営業時間 Open: 11:00-15:00(LO14:30)、17:00-22:00(LO21:30)、日祝11:00-15:00(LO14:30)
■定休日 Close: 月

※ランチタイムは北インド料理のみ。

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profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki


e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長。

2000年にサイト「世界の料理 総合情報サイトe-food.jp」を立ち上げ、以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどとして、食で日本と世界を相互につなぐ社会貢献をモットーに活動。
プロフィール詳細
著作: 「しらべよう!世界の料理」全7巻 (ポプラ社 2017)


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