2006年08月02日

魅惑のペルーフェア|東京ヒルトン

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ペルー料理のビュッフェランチ

【西新宿】新宿・東京ヒルトンホテルの1階にあるレストラン「マーブルラウンジ」で、8月6日まで魅惑のペルーフェアと題したペルー料理のランチ/ブランチのブッフェを開催中です。

6月に大統領選が無事すんで、民主派のアラン・ガルシア大統領が選ばれて、政治的にやや落ち着いてきたためか(実際は、普通の観光客の行かないところに非常事態宣言が出されている地域が相変わらずあるのですが)、在日ペルー大使館ではこのところ、ペルーのアピールに力を入れているようです。「世界遺産と黄金の国」として、テレビ番組でたびたびペルー特集が組まれ、また先日は、大使館の主催によるペルー料理を紹介するデモンストレーションが行われました。

ペルー観光局のサイトでも国内のレストランを紹介するなど、とりわけ、今まで日本であまり知られていなかったペルー料理にスポットを当てる試みがなされているよう。東京ヒルトンのペルーフェアは、これに一躍、買ったものといえそうです。

そう、インカ帝国の歴史を受け継ぐペルーは、西は太平洋、東はアンデス山脈に面した、変化に富む気候風土に恵まれて、健康を増進させる果実や植物、それに、じゃがいもをはじめ、世界中でポピュラーな野菜や穀物の原産地なのだから、もっともっと食べ物が注目されていい国だと私も思っています。

さて、ペルーからゲストシェフを招いてのこのフェア、土曜日のブランチはほとんど満席状態という人気でした。ペルー人ミュージシャンによるペルー音楽の生演奏のほか、在日ペルー人のお客さんもけっこう見かけ、ホテルのブッフェにしては、なかなか本格的な料理を提供しています。

前菜、メイン、デザートを合わせて、軽く30品は越すであろうペルーの料理の数々...。セビッチェだけで3種類あり、チチャモラーダ(紫とうもろこしのジュース)や、ピスコサワーなどのドリンクも本場ペルーから取り寄せて、アイスクリームもペルーのフルーツを使ったものでした。すごいなぁ!価格は、大人1人4200円(平日ランチは3465円。ともに税・サ込み)。

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ペルー料理の定番パパ・ア・ラ・ワンカイーナ(じゃがいもと、ペルーのアヒ・アマリーリョ?黄色いとうがらしのペースト・ソースがけ)と、ペルーの中華街で生まれたという、牛肉とフライドポテトの醤油炒めロモ・サルタード(あわわ、ピンボケ写真でごめんなさい...)。ペルーといえばじゃがいも。なんたって原産地だし、現地には食用・非食用を含めると、実に1000種以上ともいわれるじゃがいもの品種があるそう。

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アヒ・アマリーリョのペーストでチキンを煮込んだアヒ・デ・ガジーナと、じゃがいものシチューカラクブルクァ。アヒ・アマリーリョはとうがらしですが、実にマイルドな辛さなので、辛いのが苦手な方もトライを。ペルー料理自体にも、辛い料理は少ないです。

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左写真は、ペルー特産のフルーツを使ったアイスクリーム。紫はチチャ(紫とうもろこし)、オレンジはルクマ、白はチリモヤ、トップの薄いあずき色はオレンジとサウコ。右写真は、紫とうもろこしのデザート・マサモラ・モラーダ。浅田飴の水飴ようにびよ?んと伸びて、ややクスリっぽい独特な味がする。

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左写真は、ペルーのとうもろこし(オブジェ)。右写真は、ペルーのミュージシャンたち。日本でもおなじみの"El Condor Pasa"(コンドルは飛んでいく)などアンデス音楽のライブを披露。

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もっとも、洗練されたホテルの料理にふさわしいバラエティな前菜に比べて、メインの肉料理は、種類こそ多いものの、味がやや単調だったきらいがありました。色彩ともども、よくいえば素朴、悪くいえば地味で田舎風(でも、これがいいんだ、という人も多いはずですが)。フランス料理やイタリア料理のように華々しくいかない限界といえば、このあたりでしょうか。

しかしながら、会場のマーブルラウンジは、ヒルトンホテルのワールドワイドなネットワークを駆使して、これまでもチャモロ料理やフィリピン料理など、ちょっと珍しい各国料理のランチ/ブランチ・ブッフェを開催してきた実績があり、お得意様には、ペルー料理も割とすんなりと受け入れられたのではないかと想像しています。

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マーブルラウンジ
新宿区西新宿6-6-2 ヒルトン東京ホテル1F
Tel. 03-3344-5111(代表)
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profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki


e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長。

2000年にサイト「世界の料理 総合情報サイトe-food.jp」を立ち上げ、以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどとして、食で日本と世界を相互につなぐ社会貢献をモットーに活動。
プロフィール詳細
著作: 「しらべよう!世界の料理」全7巻 (ポプラ社 2017)


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コメント

K-1さん
そうですねー。フェア2日目ということもあってか、ホテルのスタッフの方もちょっと戸惑っているというか、料理の現地名を覚える余裕もないようでした(ロモサルタードなどは、"牛肉とポテトの炒め"と日本語と英語で書いてあるだけでしたし)。

前菜とデザートはよいとして、メイン料理にもうちょっと価格なりでホテルブッフェ向きの工夫があったらなぁ、という印象でした。お客を呼べる魅力はあるのですから...。今や、アルゼンチン料理だって高級ホテルでフェアが行なわれて、好評を呼ぶくらいで、望みはあると思うんですよ。

http://e-food.jp/blog/archives/2006/05/argentine_gourm.html

普段用でカジュアルにいただくなら、川崎の「インティ・ライミ」あたりがいいですね。

  • 2006年08月03日 10:39

Antonさん

日本に働きにやってくる日系ペルー人の方が増えて、関西、関東をはじめ、日本各地にペルー料理店が増えたようですね。これも、ペルー料理が脚光を浴びはじめたきっかけのひとつでしょうか、ね。

  • 2006年08月03日 10:26

いやー、音楽の魅力もあるとはいえ、
ペルー料理でけっこう人を呼べるんですねえ。


レバノン料理に続き又投稿します。パリ在住のペルー人の友人に、手料理をご馳走になったり、レストランに連れていってもらったことあるからです。ゆさんの解説や写真見る限りでは、私がご馳走になったものとよく似てます。

素朴なお味で又機会があれば食べたいと思うけど、いかにも地味で、正直ホテルでフェアを組むのは苦しいかなって感じです。まあ日本なら、何年かに一度話の種に受けるかも。それにしても、ホテルとはいえこの食材と調理で割高感は否めません。

  • K-1
  • 2006年08月03日 01:11

先週の火曜日、ウチでフォルクローレのライブをしました。
ペルーのカムカムという実から取れるドリンクも使ってます。
ペルー料理も一度食べてみたいと思ってます。
関西にも、たくさんペルー料理の店ってあるんですね。
http://members.jcom.home.ne.jp/catalinahy/shopguide.html#oe


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