2006年08月30日

千葉・勝浦の朝市

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人情のある昔ながらの朝市

400年以上の歴史を持ち、石川県の輪島、岐阜県の高山と並ぶ「日本三大朝市」にも数えられている、千葉県勝浦の朝市を訪ねてきました。

勝浦漁港に近い、その名も"朝市通り"には、水曜日を除く毎日、朝6時から11時にかけて、およそ80ものお店が出ます。新鮮な魚介類はもちろん、塩辛などの加工品や、地元で採れた野菜、果物、それにお菓子などなど、昔ながらの素朴な売り物が道端に並ぶ様子は、日本の原風景のような懐かしさ。

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朝市の様子。観光客や、地元のお客さんで朝早くからにぎわっていた。押し合いへしあいということはなく、のんびりとして、品のある雰囲気。もちろん、新鮮な魚が安く売られている。

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まくわうりのようなカタチをした小ぶりのスイカが1個300円。右写真は、朝市の通りのはずれにある、塩辛専門店。イカの塩辛と海苔の佃煮が美味でした。

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野菜に混じって、いろいろな色をしたとうもろこしや、色鮮やかなとうがらしも。ちょっとペルーの市場にでも迷い込んだような気分(笑)。

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「朝市の味」と掲げた、ユーモアたっぷりの老ご夫婦が商売されている、屋台のきんつば屋さん。いわゆる和菓子屋のきんつばとは違い、小ぶりの今川焼きのような素朴な焼き菓子が1個40円。行列のできる人気。おじいちゃん、おばあちゃん、いつまでも元気でいてね、と思わず声をかけたくなった。

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房総沖でとれた海草で作った、出来たての自家製ところてん200円。夏の朝に、さっぱりと冷たいところてんは格別のおいしさ。実はところてんを押す途中で折れてしまって、ごめんね、といって、お店の方がおまけしてくださった。

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付近には、イカやアジの干物が並ぶ風景も(アジの干物は1尾50円から売られていた)。勝浦漁港がすぐ近くにあり、堤防には釣りざおを担いだ、一般の太公望たちの姿も。

きらめく太陽と、国定公園に指定されている、美しいリアス式海岸の続く南房総の風景。海に注ぐ川には、魚の群れがピチピチと跳ねる姿...。生命の躍動に心いやされる思い。「疲れたときは、いつでも勝浦に海を見にいらっしゃい」とは、宿泊先のおかみさん。

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朝市のお店の主は、ほとんどがお年寄り。そしてみなさんの、なんと明るく、活き活きとした表情よ...。毎日、早朝からの大変な仕事を、お客さんとのやりとりを楽しみながら、正直に商売されているお店が多くて、何だか、ほのぼのと温かい気持ちになってくるのでした。

勝浦は、東京から特急電車に乗っておよそ1時間半で行ける、まさに日本のスローフード、スローライフが息づいた場所なのです。

千葉・勝浦の朝市について


profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki


e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長。

2000年にサイト「世界の料理 総合情報サイトe-food.jp」を立ち上げ、以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどとして、食で日本と世界を相互につなぐ社会貢献をモットーに活動。
プロフィール詳細
著作: 「しらべよう!世界の料理」全7巻 (ポプラ社 2017)


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コメント

おいしそう!

  • 砂時計
  • 2007年05月02日 10:37

Satoshiさん、コメントをありがとうございます。
意外と近くにステキな場所があるものだなぁ、と思いました。ぜひ癒されに出かけてみてくださいね。

  • 2006年08月31日 18:59

いいねえ?、港町に泊って新鮮な海と山の幸で一杯なんてたまりませんなあ。
俺も行こうかな癒されに。帰省の癒し効果がそろそろ切れそうだから。

  • Satoshi
  • 2006年08月30日 23:15

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