2006年04月20日

セグレード|ブラジル料理|鶴見

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地元感覚のブラジル料理

【鶴見】住民の約40人に1人が外国人で、中でも最近、ブラジルなど日系の南米出身者の比率が多くなったという横浜市鶴見区にある、地元感覚のブラジル料理レストラン。

上写真は、現在、ブラジルの国民食のひとつといわれる"フェジョアーダ"1500円。もともとは、アフリカから奴隷として連れてこられた人々(彼らの故郷は、同じポルトガル領だった現在のアンゴラあたりと思われる)が食べていた"ソウルフード"で、黒豆(フェイジョン・プレット)と、主人の残り物を利用した豚の内臓の煮込み料理でした。

でも、現在のフェジョアーダは、使う部位が内臓とは限らず、"リンギッサ"というブラジルのソーセージの具を入れたり、もっと白っぽい豆を使ったりして、ブラジル全土でいろいろなバリエーションがあるよう。見た目はちょっとイマイチで(笑)、そんなにたくさん食べられないものだけど、意外や意外、味はなかなかおいしいんですよ!

ブラジルでは、フェジョアーダのレトルトや、缶詰も売られています。また、かつては、フェジョアーダは水曜日と土曜日の食べ物といわれましたが、最近は、あまり関係なくなってしまったようです。

ちなみに、フェジョアーダに一緒に添えられた白っぽい粉は、キャッサバを粉にした"ファリーニャ"、グリーンの菜っ葉は"コウベ"と呼ばれるケール(「まずい、もう一杯!」の、あの青汁の葉っぱ)を炒めたもので、どちらも、ブラジルではフェジョアーダの付け合せに欠かせない品です。

ちなみに、フェジョアーダのレシピは、こんな感じ。

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濃厚なブラジル風プリン(左写真)もベリーナイス(ムイトボン、かな) 。店内にはブラジルと日本の国旗が掲げられている。

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まったく話は飛ぶのですが、今年のFIFAワールドカップでは、ポルトガルとアンゴラがグループDで対戦するのですよね。旧宗主国と植民地の対決。そして、その両文化のハーフのような存在が、2002年大会の覇者・ブラジルというわけなんです。

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余談が長くなりました。こちら「セグレード」は、横浜周辺に暮らす日系ブラジル人から、なかなかの支持を得ているお店で、夕刻ともなると、あちこちからお客さんが集まってきます。

京浜工業地帯で働く人々(工場労働者のイメージを持たれがちですが、鶴見の老舗ブラジル料理店「ぶーがる」の方によると、中には、弁護士やエンジニアといったインテリ層もおられるそう)から、近所にある外国人留学生の寮生、そして、時には横浜マリノスの選手も!

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お店と大竹マスターを紹介した雑誌「横浜ウォーカー」の切り抜きも。鶴見には、ブラジル料理店のほか、今年のワールドカップに出場する南米代表のアルゼンチンのレストランや、エクアドルのカラオケスナック(右写真)もあったりして、これからピンポイントでサッカー熱が加速するのは必至(笑)。

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ブラジル料理というと、シュラスコ(シュハスコ)のイメージが強いけれど、「セグレード」は料理のメニューがぐっとバラエティで、あまり知られていない本格派のブラジル料理が、手ごろな価格でいただけるんです。それに、クプアスなど珍しいアマゾンのフルーツドリンクや、おいしいデザートがいただけるのも魅力。

さらに、奥様が日系ブラジル人という、スキンヘッドがチャーミングな(笑)お店の大竹マスターのフレンドリーなお人柄も、人気の秘密かもしれません。

お店のロケーションは、鶴見駅から徒歩約15分とちょっと不便なのですが、気取りなく、地元住民のたまり場風のネイバーフッドな雰囲気が、とってもいい感じ。最近は、鶴見駅前に2号店の「セグレード・ショー・レストラン」がオープンして、シュハスコやサンバショーも楽しめるようになりました。

実は私、横浜国際総合競技場で行なわれた2002年の横浜ワールドカップの決勝戦(ブラジル対ドイツ)を、こちらのお店でテレビ観戦したんです(当時は「ドーラス・レストラン(Dora's Restaurant)」という店名でした)。「みんな競技場に観に行っちゃったよー」なんて、お店の方はおっしゃっていましたが、それでも、黄色いTシャツ姿のブラジル応援団が集まって、すごい盛り上がりようでした。ブラジルの優勝が決定した瞬間は、今でも忘れられません。

そんなわけで、今年の6月も鶴見が熱くなるんじゃないかしら、なーんて、ひそかに期待しています。

「セグレード」の旧レストラン・リポート、また、同じ鶴見のアルゼンチン料理レストラン「ラ・エスタンシア」のリポートもご参考に。

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セグレード Segredo
横浜市鶴見区本町通2-84-1
Tel. 045-510-3201
http://ameblo.jp/segredo/

■営業時間 Open: 平日17:00-24:00、土日祝12:00-24:00
■定休日 Close: 無休
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profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki


e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長。

2000年にサイト「世界の料理 総合情報サイトe-food.jp」を立ち上げ、以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどとして、食で日本と世界を相互につなぐ社会貢献をモットーに活動。
プロフィール詳細
著作: 「しらべよう!世界の料理」全7巻 (ポプラ社 2017)


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