(閉店)ラジェマ|ポルトガル菓子&料理|新宿御苑
ポルトガル菓子の専門店
※残念ながら閉店してしまいました。
【新宿御苑】「♪カステラ一番、電話は二番」でおなじみの新宿文明堂の近くにある、ポルトガル菓子の専門店。販売店舗の2階にポルトガル風のかわいらしいティールームがあり、ケーキ類のほか、ランチをいただくことができます。
ランチセットのメインは、"蒸し焼きチキンのグリーンピース添え"(下左写真)。スープ、パンかライス、コーヒーまたは紅茶と、ポルトガルのミニデザート(この日は、フルーツケーキをパイで包んだ"ナタウのパイ包み"上写真)がついて、895円です。
ランチセットと、ティールームの様子。白地にきれいなブルーで描かれたタイル画がおしゃれで、ポルトガル好きにはたまらない魅力。BGMはもちろん"ファド"でした。
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食事はランチのみ(あとの時間帯はティータイム)、メニューも1品のみなのですが、やさしい味わいのお料理で、ポルトガルらしさを存分に楽しむことができますよ。
また、ティールームは全席禁煙という配慮も、たばこの煙が苦手な私などはうれしくなってしまいました。
しかし何といっても、お菓子屋さんだけに、印象的だったのはデザートの充実ぶり。しっとりとした食感と、素朴ながらも味わい深い"ナタウのパイ包み"は、一口いただいた瞬間からすっかりファンに(笑)。ホイップクリームを添えるのが、ポイントのようです。
"パシュティシュ・デ・ナタ"(エッグタルト)160円と、ふわふわスポンジの元祖カステラ"パンデーロ"(直径15cmほどの小サイズ)315円。前者は焼きたてでないのが、ちょっと残念。温めるとよいかも。
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販売されているポルトガルのお菓子はほかに、"パシュティシュ・デ・ナタ"(旧ポルトガル領のマカオで有名になった"エッグタルト")をはじめ、元祖たまごボーロの"ボーロ"、チーズタルトの"ケイジャーダ"(やぎと羊のチーズを使った"トローサ"と、羊のチーズにオレンジ風味を加えた"ニーザ")、はちみつをたっぷり使ったフルーツケーキ"ナタウ"、パン生地入りのスパイシーなもちもちケーキ"マデイラ"、そして、ポルトガル=南蛮人が日本に伝えた、素朴なカステラの原型"パンデーロ"などなど...。
しっかりと濃厚なたまごの味や、はちみつのやわらかい甘さは、日本人にはどこか懐かしい味わい。ポルトガルと日本の歴史的な関わりに思いをはせながらいただくと、さらにおいしく楽しめそうですよ。
ポルトガルの国旗がはためく「ラジェマ」の店舗。近所には、ポルトガル人が日本に伝えたお菓子であるカステラの名店、「新宿文明堂」がある。
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※お店では、ポルトガルのグッズや、"フィナンシェ"や"ガレット"など、フランスをはじめとするヨーロッパのお菓子も販売されています。
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ラジェマ La-yema
新宿区新宿1-18-2
■営業時間 Open: 10:00-19:00(ランチタイム11:30-14:00、他の時間帯はティータイム)、祝10:00-18:00
■定休日 Close: 日
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e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、全日本司厨士協会会員 調理師。主な著書:図鑑NEOまどあけずかん「せかいのりょうり」監修(小学館 2021)、「世界の郷土料理事典」(誠文堂新光社 2020)。
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