e-food.jp » 青木ゆり子のブログ » ■ニュース・お知らせ » 「イーフード」が6周年
2006年03月01日

「イーフード」が6周年

みなさん、こんにちは。いつも「e-food.jp」に訪問いただいてありがとうございます。

今日から3月ですが、早いもので、2000年3月に「e-food.jp」がスタートしてから、ちょうど6年目を迎えました。これもひとえに、リピーターのみなさんのおかげです。ありがとうございます!

開設当初は、「エスニック料理のページ」というタイトルをつけて、しばらくこの名前で運営していました(サイトを立ち上げるときは、私の趣味だったミュージカルと海外旅行とエスニック料理という3テーマでいこうと考えていたのですが、結局、エスニック料理だけ残ったのでした)。

当時は、ほかに適当な言い回しが思いつかなかったので、"エスニック"なんて言葉を使っていましたが、「土地に根付いて、人々に愛されてきた料理に高低はない」という、私の目指すものとだんだん意味がズレてきて、現在の名称に変更した次第。サイトのネーミングって難しいですね。

今後とも、フランスの3つ星レストランも、アキバの銚子風おでん缶も(笑)、同等に扱うスタンスを続けていきたいと考えています。

この6年間には、レストラン情報が急激に増えて、というのは、東京に各国料理レストランの数が増えた結果だと思うのですが、とても手打ちのリストでは収まりきれなくなったので、昨年あたりにレストラン情報を本体から独立させて、「東京レストランサーチ」として完全データベース化をはかりました。

また、この間、サイト運営者の責任を勝手に感じて、できるだけいろいろな国や地域の料理を食べて、経験値を増やそうと意識してきました(経験をふまえないと、書いた記事が薄っぺらになっちゃうんで)。各国料理や郷土料理って、スペック的な料理の知識だけではダメで、歴史や文化背景が自然とからんでくるんですよね(だから、底なしなほど奥が深い...)。セミナーや料理教室に参加したり、ずいぶん本も読みました。

で、スタートから10年(構想から、実際にサイトを立ち上げるまでに4年かかったので(笑)として、1日1軒は和食以外の料理を食べに出かけて、約3600食...。国数はちゃんと数えていませんが、東京での約80ヶ国のほか、現地への旅行や、ニューヨーク、オーストラリア等の移民街で稼いで、100ヶ国以上の料理を食べてきた計算になります。まさにチリも積もれば。

世界には190以上の独立国があるし、チベットやパレスチナといった地域を含めると、世界制覇なんて遠い話ですが、空手バカ一代(何のこっちゃ?)。あの人は狂っている、と、他人にあきれられるくらいでないとモノにはならぬと肝に銘じ、マイペースで邁進したいところです(笑)。

最近は、海外旅行をする人が増えたせいか、各国料理も少しずつ注目されるようになりました。それに対応して、いい加減な料理を出してきた店が減って、ひとつの国から地方の特色を打ち出したり等、こだわった各国のレストランが多くなりました。うれしい限りです。

toei.jpg

それに、辛い料理や、いわゆるゲテモノ目当てではなく、いろいろな国や地域の料理をきちんと味わってみたい人が増えてきた。これもうれしいなぁ。

たとえば、昨日、都営地下鉄内でこんなつり革広告を見かけました。「今日は、世界の食堂へ」(左写真)ですって(俵万智さんが短歌を詠まれています)。

#ちなみに、この広告では、

「ローズドサハラ」(アフリカ料理@新宿)
「ゲウチャイ」(タイ料理@目黒)
「フースアン」(ベトナム料理@泉岳寺)
「ベッラ・ナポリ」(イタリア料理@森下)
「無窮花」(韓国料理@六本木)

の5軒のレストランが紹介されていました。

「都営地下鉄の1日乗車券を使って、東京で世界の料理を食べ歩きましょう」というキャンペーンなのですが、そんな各国料理ファンのニーズにどーんと応えられるような、便利でためになるサイトを、愛情こめて作っていきたいですね。これからもよろしくお願いいたします。



profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki

e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、全日本司厨士協会会員 調理師。主な著書:図鑑NEOまどあけずかん「せかいのりょうり」監修(小学館 2021)、「世界の郷土料理事典」(誠文堂新光社 2020)。

※この記事・写真等はe-food.jpが著作権を所有しています。無許可での転用・転載はご遠慮ください。商用利用の記事、写真等は販売しております。→「利用規約」



この記事のURL:

GO TOP