2006年01月30日

いいレストランを選ぶコツ

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基本は3つの指針

みなさん、こんにちは。早いもので、もうすぐ1月も終わりですね。私は、先週はどういうわけか、ほとんど毎日、レストラン通いでした。

スケジュールは、

月→フランス料理
火→インド料理
水→サンマリノ料理
木→西アフリカ料理
金→ジャマイカ、ブラジル、メキシコ料理 (はしご)
土→休み(難民問題のワークショップ参加)
日→フランス、イスラエル料理 (はしご)

物好きな私も、さすがにこんなに続けていろいろな国の料理を食べ歩くことは、めったにないです(笑)。改めて、東京ってスゴイな。このブログで追ってリポートを掲載していきますので、ちょっとお待ちくださいね。

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さて、本題です。いっぺんにあちこちのレストランに通うと、ジャンルを問わず、いいお店と、そうでないお店を見分ける方法ってあるんだなぁと改めて思います。

雑誌や、インターネットで紹介された星の数ほどあるレストランから、自分の理想や目的に合った店(私の場合、料理の本格派度)を、振るいにかけて選び出す。その手段はいろいろあると思いますが、ここに、基本的なコツをまとめてみました。

主な指針は、以下の3点です。

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・グルメの条件に合った場所にあるレストラン (必ずしも大きな街にあらず)

・シェフが納得する料理を提供しているレストラン (個人経営に多い)

・コストパフォーマンスのいいレストラン (値段が高くておいしいのは当たり前)

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地域の性格(どんな人が集まる街か)は、結構、お店選びの参考になるもの。グルメの条件に合った場所って、あるものなんです。

まず、飲食店が、ある程度、集まっている街。レストランが数軒しかない街よりも、ライバルにもまれて、レストランがしのぎを削り合っている街の方が、安くておいしいものが食べられる傾向がある、というわけです(もちろん、こんなところにこんな店が...という例外はありますが)。

とはいっても、街の規模が大きかったり、地の利がいいだけではいけません。雑多な人々が集まってくる新宿や渋谷は、洗練された大人のお客が少ないし、原宿も、飲食店に関してはダメダメ...。ファッションとグルメは相性が悪いらしい(笑)。もちろん、こちらも例外はあります。

私の知る限りでは、都心でもちょっと不便なピンポイントエリアや、下町エリアに、本当にいい店がある傾向にあるように思います。たとえば、西麻布や三宿、門前仲町など。

経営者から見ると、便利な場所よりも家賃が安い分、リスクが軽減されて、メニューに力を入れられるからかもしれません。それに、通りすがりの観光客が少なく、わざわざ食べに来る客層で成り立っている(そして彼らは、常連になり、隠れ家として店を大切にする)、という理由もありそうです。

近くに大きな大学があったりして、研究者や編集者など、知的好奇心が強かったり、食にこだわりを持つ人が多い街も理想。つまり、街の文化度が、いい店を呼ぶというわけです。どことはいわないが、一見、似ていても非なる、自称グルメのマニュアル小僧や成金が集まるエリア(店)は避けましょう(笑)。

各国料理に限っていえば、外国人が暮らす街(いわゆるエスニックタウンを含む)や、駐日外国公館の施設・企業の集まる街、そして、外国船の発着する港町は、まさにハイレベルなレストランの宝庫です。

たとえば、コリアンタウンのある新大久保や、周囲に大使館の多い六本木。この2つは、"本格派の料理が食べられる、東京の二大飲食街"だと、私は勝手に思っています(笑)。港町なら、横浜や神戸がいいですね。

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次に、私の経験から、統計的にハズレが少なかったのは、個人経営のレストランです。

個人経営で、規模が小さく、宣伝に手が回っていなくても、シェフが自分で選んだ食材を使って、のびのびと納得する料理を提供しているレストラン。これが最強。

反対に、雇われシェフ(ひどいところでは、人件費を抑えるためのバイト)ばかりで、儲けを優先している店(大手会社の経営に多い)は、盛り付けがきれいでも、味はロクなもんじゃありません(笑)。会社で宣伝費をかけられるから、ネットで見かることも多いですが、絶品!!!などと連呼している店は、たいてい、こけおどしです。

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さらに、コストパフォーマンスのいいお店を選び出してみましょう。スタッフの対応に問題がないのは大前提として、値段が手ごろなのに、おいしいお店って、何度も通いたくなる吸引力があるもの。

"値段が高くておいしい"のは当たり前ですからね。奮発したい特別なときは別として、お金は大事に使いましょう。

コストパフォーマンスの高さを追求するなら、フランス料理やインド系料理は、とりわけお店を開拓するのが面白いジャンルではないでしょうか。

まず、お店の数が多いし、フレンチのあの手間をかけた調理と、インド料理の絶妙なスパイスの組合せは、日本人がプロの味を家庭で再現するのは、ちょっと難しい。だから、「いいレストランを探して、わざわざ食べに行く価値も高い」というわけです。

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いいレストラン選びのコツは、まだまだあると思いますが、ざっとこんな感じでしょうか。もっとも、時には地雷を踏んで失敗しないと、本当にいいお店の価値はわからないかも。

誇大広告やマスコミ情報に惑わされず、「このお店のレベルがどれくらいで、こんな食材を使って、こんなに手間をかけているのに、この価格とはお得」といった判断力が、場数をこなしてついてくれば、しめたものです。

さらにいえば、「本物を見極める力」をつけるための、こんな日ごろの積み重ねは、偽装マンションをつかまされたり、虚飾企業の株に手を出さない勘に結びつくものかもしれませんよ。

私のサイトでも、安心して食事のできる、優れた各国料理・郷土料理のレストランを、細く長く紹介していきたいと思っていますので、レストラン選びの参考になさってくださいね。



profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki


e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長。

2000年にサイト「世界の料理 総合情報サイトe-food.jp」を立ち上げ、以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどとして、食で日本と世界を相互につなぐ社会貢献をモットーに活動。
プロフィール詳細
著作: 「しらべよう!世界の料理」全7巻 (ポプラ社 2017)


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