2006年01月22日

ブラッスリー・ドゥ・クワン|フランス料理|三宿

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手頃な価格の正統派フレンチ

【池尻大橋】三宿交差点のビルの4階にある、こじんまりとして隠れ家風なフランス料理レストラン。

写真はランチの"寒サバのポワレ アーモンド焦がしバターソース"。ポタージュと自家製パン、コーヒーまたは紅茶がついて1260円です。

ブラッスリー系のフレンチのランチとしては、さほど驚きの価格ではないかもしれませんが、こちらの料理は、レベルに差ありと見た。メインはもちろん、パンもポタージュも、注文を受けてから調理する点などからも、明らかにひと味違うんです。

安い食材で作ったのがミエミエな"スズキのポワレ"にはもう飽き飽きした、という方などには、特におすすめしたいですね(笑)。

さらに、630円ほどプラスすると、オードブル3種の盛り合わせと、デザート(こちらも自家製)がつきます。

下に、ディナーのメニュー例として、ボードの写真を掲載しました。ディナーも、ランチと同様、コストパフォーマンスの高さに、ちょっとびっくりするはず。

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ディナーのメニューボードと、ズワイガニとホタテの具がたっぷりと入ったクロケット(元祖コロッケ)4個1050円(季節メニューなので、ない時も)。初めての方向けにお得なコース(3000円代前後。仕入れた食材によって多少、価格に変動あり)もあります。

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手作りのデザート(左はパンナコッタ、右はアップルパイのカラメルアイスクリーム添え)も秀逸です。

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左は、ワインやカクテルなどドリンクの専門家で、店長の長瀬さん(店内にバーコーナーあり)。右は、オーナーシェフの斉藤さん。お二人ともまだ20代なのに、とてもしっかりされた方々。オープンキッチンの前にカウンター席があり、「ディナーの女性お一人様も歓迎」とのこと。これは使えます!

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よい素材を使い、ていねいに作った料理を、手頃な価格で提供する。そして、創作料理に逃げず、正統派の料理で勝負...。こんなお客にうれしいレストランの基本を、忠実に実践しているお店なのです。

それに、大きなレストラン会社に属さない個人経営だから、世間的にはまだ無名かもしれませんが、その分、シェフの意向がのびのびと活かされ、お客のリクエストにも答えてくれる余裕を感じます。

シェフの世間的な知名度や経験の長さって、必ずしもおいしいレストラン選びの指針にはならないのですよね。いいシェフの条件は、センスのよさと、向上心の高さと、謙虚さだと私は考えているのですが、フレンチの基礎をしっかりと積んだ「ブラッスリー・ドゥ・クワン」の若い3人の男性スタッフは、この基準を十分に満たしているのではないかと思います。

彼らのお話をうかがうと、手間ひまの妥協を知らない、真っ正直な職人肌ぶりに感心するばかりです(そして時には、採算は大丈夫なのかなぁ、と心配してしまうことも...(笑)。

シェフがマスコミに登場するようになって、有名になったけれど、味が落ちたというレストランはいくらでもあります。こちらのお店には、そんな末路をたどらず、さらにすこやかに成長していってほしいですね。

ブラッスリー・ドゥ・クワン Brasserie du Coin
世田谷区池尻3-30-10 三旺ビル4F
Tel. 03-5481-5218
http://ducoin.jp/

■営業時間:11:30-13:30(LO)、18:00-23:00(LO)
■定休日: 水

※要予約(最近、少しずつマスコミに紹介されるようになり、予約が取りにくくなっているようです。予約はお早めに)。



profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki


e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長。

2000年にサイト「世界の料理 総合情報サイトe-food.jp」を立ち上げ、以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどとして、食で日本と世界を相互につなぐ社会貢献をモットーに活動。
プロフィール詳細
著作: 「しらべよう!世界の料理」全7巻 (ポプラ社 2017)


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