2005年09月14日

愛知万博で世界の料理4-地中海諸国

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愛知万博の世界の料理めぐりが続きます。第4回は、グローバルコモン3に集った、ヨーロッパ、アフリカ、中東の中から、地中海沿岸の国々。国名は以下の通りです。






イタリア
ギリシャ
クロアチア
リビア
スペイン
チュニジア
ドイツ&フランス
トルコ
ブルガリア
ボスニア・ヘルツェコビナ
モロッコ
ヨルダン

エジプトは地中海に面していますが、アフリカ諸国の集う、グローバルコモン5に属しています。

逆に、ドイツは、地中海に面していないけれど、なぜかフランスと一緒。仲の悪いといわれる両国が、よく一緒になったなぁと、ちょっと驚きです。愛知万博の国家パビリオンでは最大規模の、3階建ての建物を共有して、大いに目立っていました。

関係者の話では、早々とソツなく展示会場が完成したフランス館に対し、期限いっぱいまでかかって、フランス人をやきもきさせたというドイツ館。でもこれは、サボっていたのではなくて、念入りによいものを仕上げようとする、ドイツ人の職人魂ゆえだったとか。国民性、やっぱり違うんですね。

で、こうして完成したのは、「エクスペリエンス・ドロップ」と呼ばれる、来訪者を乗せて館内を走行する6人乗りのキャビン。さすがベンツの国だわー。こんな気合の入った仕組みは、他館ではお目にかかれません!

一方、フランスは、飲食に力を入れていて、パリの3つ星レストラン「ル・グラン・ヴェフール」の現料理長ギー・マルタンの店が出ていました。しかし、ものすごい人気で、今回は残念ながら入ることができませんでした。フランス館では、ワインのイベント等もあるようです。

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また、イケメンの(とはいいがたいけど...)本場フランス人スタッフによる、フランス風ピザ・バゲットのテイクアウト店(上左写真)も出店していて、人気を呼んでいました。さすが、食にはこだわりのある、おフランス!

ちなみに、達人Mさんによると、ローバルコモン3の他のおすすめレストランは、イタリア料理の「リストランテ・ドルチェ」(上右写真)。単なるイタリアンではなく、トスカーナ、ロンバルディアなど、イタリア各地の郷土料理を、時期ごとに提供しているそうです。あいまいなイタリアンではなく、ローカルな料理をちゃんと紹介するお店は、信頼できますね。

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さて、「今回の万博で、どのパビリオンが一番よかった?」と聞かれたら、私はすかさずイタリア館!と答えるでしょう。

呼び物の"踊るサテュロス"をはじめ、ホワイトチョコレートでコーティングされたフィアット(上右写真)や、ミッソーニの生地を使ったオブジェ(上左写真)などなど...。"イタリアン・ライフスタイル"をテーマに、生活のゆとりとエスプリがうかがえる、美しい展示品の数々にうっとりしました。

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イタリア以外でも、グローバルコモン3のパビリオンは、総合的に、センスのよさで万博きってだったと思います。死海をテーマにした意外とモダンなヨルダン館(死海の水をわざわざ運んできて、浮遊体験ができるプールまで用意していました)、ブルーを基調にした美しいギリシャ館(上左写真)、オレンジ&レッドの奇抜な壁を張り巡らしたスペイン館、エキゾチックなインテリアに飾られたチュニジア館(右上写真)、外観よりも、エキゾチックなタイル・モチーフなど、内部の展示物が見とれるほどきれいなトルコ館...。

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また、リビアや、ボスニア・ヘルツェゴビナクロアチア館など、珍しい国の展示品も貴重でした。でも、料理を出していたのは、ブルガリア館くらいだったかな(ばらの花入りのヨーグルト500円(上左写真)という、ブルガリアらしさそのまんまのメニューも。おすすめと書いてあった"キドニービーンズと豚肉の煮込み"(上右写真)は、イマイチの味でしたが...)。

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ショッピングは、チュニジア館が楽しいかもしれません。アラブスタイルで、値札なし。私は陶器のタジン鍋(左写真)を、値引き交渉して1000円で購入しました。

愛知万博で世界の料理5 ?ヨーロッパ(グローバルコモン4)に続きます。



profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki


e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長。

2000年にサイト「世界の料理 総合情報サイトe-food.jp」を立ち上げ、以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどとして、食で日本と世界を相互につなぐ社会貢献をモットーに活動。
プロフィール詳細
著作: 「しらべよう!世界の料理」全7巻 (ポプラ社 2017)


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