2005年06月20日

大久保 -エスニックタウンの最近

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韓流ブームで街が活性化

新宿区の新大久保駅界隈は、今や日本一のコリアンタウン、エスニックタウンといわれ、昨年あたりからは、ヨン様ファンの巡礼地?としても人気を呼んでいる様子。そこで、地元に住む方々から、最近の大久保についてお話をうかがってきました。

2003年の石原都知事の肝入りによるクリーン作戦の影響で、一時は閉店が相次いだという飲食店も、再び活気を取り戻しているようです。駅前あたりのレストランなど、数年前とほとんど入れ替わっていて驚きました。写真は、閉店した「エスニックランド富翁」の後にオープンした、おしゃれなタイ&ベトナム料理店「ソムオー」です。

一軒家の人気店だったタイ料理レストラン「クンメー」は、移転して店舗を拡張。2号店もできて、近所で営業中でした。

韓国料理店もさらに増えましたねー。地元で活動しているグループ「共住懇」の代表・山本重幸さんによると、土曜の夜の新大久保駅周辺などは、どのお店もいっぱいになるほどにぎわっているそうです。ブームなんてすぐ終わるかと思っていたら、けっこう定着してしまって、ヨン様様だよ、ですって。

このあたりの最近の大久保レストラン事情については、地元のタウン誌「おおくぼ」28号が、特集で詳しく伝えています。

韓国料理店にしても、ただの家庭料理や焼肉店ではなく、専門料理や地方料理に特化した店が増えているとか。たとえば、中国側の朝鮮族の人たちによる羊肉串や老虎菜など(延明または延辺料理といわれる)を提供するお店。日本中で大久保に行かないと食べられない料理もありそうですね。新大久保駅と大久保駅の間には、中国系のお店が目立つようになり、ちょっとしたミニ・チャイナタウンの様相も。

また最近は、ランチタイムを狙って大久保を訪れる人たち(ヨン様ファンの主婦層か?)が急増している様子。夜は入りにくいお店も、ランチなら1人で入りやすいし、値段も安いのが人気の秘密でしょうか。

とにかく、そこら中に、韓国、中国、タイなど本国出身者相手のレストランがあふれる街ですから、味は本格的ですし、食べ歩きだって楽しいはず。リーズナブルなのも魅力です。先の「おおくぼ」によると、職安通りには、ワンコイン(500円)の韓国料理ランチも登場したとか。

また、地元で会社勤めをされているマサトさんのブログ「マシッソヨ! 大久保 韓国ランチ」も、1日500人のビジターを集める人気だそうです。

もっと専門的な知識を仕入れて韓国料理を食べ歩きたい向きには、地元在住の韓国通のイラストレーター、nabeさんの「ナグネな気分」-「大久保コリアタウンごちそうガイド」という心強いサイトも運営中。魚料理、肉料理、麺類などに分類され、ひとつひとつの料理がていねいにガイドされています。

レストランだけではなく、韓流スターのグッズを売る店もずいぶん増えました。東京周辺のみならず、遠方のファンや、本国から観光に訪れる人も増加しているようです。地元の方々は、「混雑がひどくなってねぇ-」と嘆かれていましたが....。

元気な街に行って、おいしい料理を食べると、こちらまでパワーをもらえるような気がしますね。また出かけてみようっと。


profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki


e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長。

2000年にサイト「世界の料理 総合情報サイトe-food.jp」を立ち上げ、以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどとして、食で日本と世界を相互につなぐ社会貢献をモットーに活動。
プロフィール詳細
著作: 「しらべよう!世界の料理」全7巻 (ポプラ社 2017)


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